USB3.0とthunderbolt はたして速いのはどちら
ポータブルHDDが1台調子が悪くなったため、新しいものを購入しなければならず、ネットで最新情報を仕入れ中だ。
ぼくが持っているポータブルHDDは2台ある。
端子は1台がFirewire400、もう1台がFirewire800だ。Firewire (IEEE1394) はフォトグラファーならお馴染みの端子で、USBに比べて転送速度が早いし、複数の機器がデイジーチェーンで繋がるから机の上がすっきりして気持ちがいい。
不調なのは右の黒いHDD。Firewire800の方だ。2年前まで、Firewire800は速くて優れた規格だったが、時代はいつの間にかUSB3、あるいはthunderboltへと移り変わっている。すでにMacBookPro RetinaからはFirewire端子が省かれてしまった。なんでも、MacBookProの本体の幅が端子の差入口よりも薄くなったのが主な原因らしい。
仕方がない、ここらでぼくも新しい規格の端子のHDDを購入するとしよう。
気になる転送速度は
以前使っていたUSB2.0とFirewire400を比べると、理論値はUSB2.0の方が早いが、実測値はFirewire400の方がずっと速かった。
しかし、ヨドバシカメラ新宿店のHDD売り場でどっちが速いか店員に聞くと、勉強不足なのか客を舐めているのか「USB2.0の方が速いです」とどの店員もが答えていたものだ。理論値しか知らないのだろう。
その点パソコン専門店の店員は皆詳しくて親切だからそんなことを言う人はいない。ぼくはソフマップ新宿店によく行くが、そっちでは「Firewire400のほうが速いです」と誰もが答えてくれた。知識が体験に裏付けられているのだろう。
ネットの情報は、ヨドバシカメラ並とソフマップ並みの記事が混在していて玉石混淆。しかも探している情報はなかなかヒットしない。
そんな当てにならないばかりの世の中だが、フランスのPC用機器メーカー Lacieのサイトに、同社製品での、各規格の実速度比較が掲載されていたので引用する。これなら信頼できる。
この表にあるUSB2.0・Firewire400・Firewire800の速度差は、ぼくの経験値と同程度だ。そしてUSB3.0の転送速度はFirewire800より速いことが分かる。
もっとも、理論値はFirewire800=800Mbpsに対してUSB3.0=5Gbpsとものすごく速い筈だが、実測値は大差がない。USB3.0の実測値は例によって理論値にほど遠いことも分かった。これがUSB3.0の性能なのか、2.5インチHDDの速度がボトルネックになっているのかは分からないが、いずれにせよUSB3.0はFirewire800より格段に速いというほどでもないようだ。
USB3.0もthunderboltも、実は共に爆速だった
もうひとつの同社の速度比較表をみてみてよう。ケースの中身をHDからSSDに換えてスピードを測定したこちらの結果を。
いやあ、爆速だ。とにかく速い。クラクラする。HDでの計測とまるで違う。もはやHDをのんびり使っている時代ではないようだ。こうなると端子の違いはどうでもいいというか、何というか。
気になるのは、理論値はUSB3.0=5Gbps、thunderbolt=10Gbpsだが、SSDでの実測値はまったく同じ380Mbpsということ。これはSSDの書き込み速度がボトルネックになっているということかな?
というわけで、USB3.0とthunderboltはどちらも充分に速すぎて、その高性能を生かすのは個々の記録媒体の性能次第らしいということがわかった。端子の違いを語ってもあまり意味がない時代になったのかもしれない。で、結局、少々値段は張るが次のポータブルストレージはHDDではなくSSDにするしかないな。
>2013.3.2 Thunderbolt 外付けHDD を導入 に続く
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