D800をテスト撮影
ニコン銀座に行って、来週発売されるD800を触ってきました。
持ってすぐに分かることは、カメラとしての完成度がD700より遙かに高くなったこと。D700は、D300のボディを流用して作られたためどこかまとまりに欠けるカメラでした。持ったときのバランスも、シャッターのキレも、明確にD300の方がよかった。さすがD300はDXのフラッグシップ機というだけのことはあるとD700を初めて持ったときに感じたものでした。
その印象はD800になって払拭されました。D800は、F100の完成度の高さを想記させる、まとまりのよい機体となっています。これではD300の立場はどうなるのでしょうか?。すでに生産終了しているから立場も何もないかな。
で、肝心の画質はどうでしょうか。ニコン銀座で一瞬だけ比べた範囲で、
分かったことを書いてみます。
比較はD700(FX)・D800(FX)・D800(DX)・D7000で行いました。
レンズは14-24/2.8を使いFXは24mm、DXは16mmで撮影。
14bitRAW
ISO100(D700はISO200)
露出マニュアル f10・ss1/2.5(D700はf10、ss1/5)
WBは5000k
sRGB
ビネットコントロールオフ
ノイズ低減オフ
以上で撮影したファイルをView NX2.2.5でJpeg現像しました。
RAWデータのサイズは次の通りです。
D700非圧縮=29.9MB
D800(FX)非圧縮=76.1MB
D800(DX)非圧縮=33.3MB
D7000ロスレス非圧縮=24.3MB
まず、ブログ用として長辺500pixelに縮小して現像しました。ただし現像後の画像の明るさを揃えるために、D700は+0.5、D7000は+0.3、補正を加えました。
D700は+0.5補正をしても、まだ他より少々暗く感じます。D800(FX)が他よりも明るく、かつ周辺光量落ちの少ない画像になっていますが、ビネットコントロールはoffにしてあるので、もしかしたら外で走る車にあたった光を反射したのかもしれません。
DXは本来なら16mmにすべきで、そのつもりでいたのですが、ほとんど15mmで撮影していました。済みません。
いずれにせよ、ブログサイズならどの写真でも差が無いことがわかります。プリントすれば2Lサイズでも意外なほど立体感に差が出ることがあるのですが、パソコンのモニタは72dpiだからまず違いが分からないですね。なお、ホワイトバランスをAutoにしていたら色味に違いがでた筈です。
そこで中央をpixel等倍して切り出しました。
あ、中央は文字しかありませんね(汗)。
こうしてみるとD800(FX)による文字が一番くっきり見えます。D800(DX)とD7000では文字の輪郭の尖鋭さにほとんど差がありません。しかし地色のクロの濃度が異なります。これってコントラストやグラデーションの違いにつながっているということでもあると思います。
D800(DX)とD7000はほぼ同じ1600万画素ですが、階調の表現力に差があるのでしょうか。今回のテスト結果でいちばん気になったところです。D800が発売されたら外で撮影してじっくり比較してみたいものです。
画面右端もpixel等倍でクリップしました。
D800(FX)だとモニタ画面上の文字も読めますが、他機種はちょっと厳しい。
D700はヘブライ文字みたいになってしまっています。これらのことからやっぱり解像力で比較するならD800が一番よい、という当たり前の結果がわかりました。もしかすると初めて中判を超えた135型カメラになるかもしれません。期待が持てます。NPSさんに聞いたらプロのカメラマンからの反応は非常によく、予想をはるかに上回るオーダーをいただいていると嬉しそうにされていました。やっぱりみんな高画素カメラが欲しかったのですねえ。
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