右手首の骨に、ヒビが入っているのか?心配しながら気がついたこと

雑記

いまからちょうど一年前、バリ島の田園地帯をバイクで走っているとき、ハンドル操作を誤って畑に転倒してしまった。バリ島の舗装道路はかなり凹凸が激しく、穴があいていることもあるから、油断をしているとそんな目に遭う。

幸いにも曲がり角だったからスピードを落としていて軽い打撲で済んだが、それ以降、右手首に少し痛みを感じるようになった。

レントゲン写真では骨に異常なし

帰国後に早速、駅の向こうにある評判のいいA整形外科医院にいって診てもらった。初老の医師はレントゲン写真に写ったぼくの右手首の骨を見ながら「骨に異常は無い」だからたいしたことはないと診断した。「しばらく電気治療をして様子をみましょう」そして整形外科に行ったことのある人にはお馴染みの、患部に電気を通すリハビリを「できるだけ毎日来てください」とのことだった。

この電気治療は1回10分、患部に電流を流して血流をよくするものだが、どのくらい効果が期待できるものなのだろうか。施術師に訊いても「様子をみましょう」とあいまいな答えしか返ってこない。確かに、今の段階ではそれ以上のことは言えないだろう。

結局、それほど効果がなさそうに思われたことと、A医院がうちから遠いこととで、2回目以降の通院をやめてしまった。

実は骨にヒビが入っていた

右手首は異常なしとのことだったし、痛みはごくごく僅かなものだったが、生活するうえでも撮影するうえでも微妙に不便を感じながら一年が過ぎた。それでもまだ治らないので先月、今更だが別のB整形外科へいき、あらためて右手首を診てもらった。

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こちらの医師は、レントゲン写真に写ったぼくの右手首の骨を見ながら「少しヒビが入っている」「ほら、ここです」といって注射を打ってくれた。ヒビが入っているなら痛いわけだ。駅向こうの医院は、実はヤブだったのかなあ。

その後に言うことは「1ヶ月ほど電気治療をして様子をみましょう」「できるだけ毎日来てください」と前の藪医者とおなじだった。

電気治療

電気治療は患部がビリビリして痛痒い。効果の程は不明だが、今回はできるだけ毎日通院することにしよう、と決めた。

しかし、このB医院には問題があることが分かった。会計が非常に遅い。電気治療終了後30分近くも支払いを待たされた。混んでいるから仕方がないのだが、それにしても会計係の女の子たちの仕事振りがとても遅い。といって彼女たちはテキパキ仕事を進めようという気もないようだ。

いくら混んでいるといっても、電気治療は1回10分、料金310円と決まっているのだから、あらかじめ領収証を用意しておいてくれてもいいのではないか。

ふだん、Amazonやヨドバシの通販で簡単に買い物と支払いをしているぼくには、この非能率的なチェックアウトはとても受け入れられない。これから毎日30分も待たされては敵わない。外科の先生は頼もしかったがB医院の通院もやめることにした。

どうせ電気治療するだけなら、どこの整形外科に通っても同じだろうとも思ったし。

やっぱり骨には異常がなかった

今度はうちからバイクで5分のC整形外科医院に行った。

さっそくレントゲンを撮って院長先生が言うには「骨に異常は無い」からたいしたことはないので「しばらく電気治療をしてみましょう」とのことだった。

「でも先生、つい先週むこうのB整形外科医院で『骨にヒビが入っている』といわれたばかりなんですが」 ぼくはB医院からもらってきたレントゲン写真を先生に見せた。しかし先生はレントゲンをみても何も言わなかった。

一体どうなってんの。この、日本人がよくする「無言で返す」というのは何の意思表示だかよく分からない事がある。とくに医者に無言でいられたら、素人のぼくにはさっぱり分からない。

どの医者の言うことを信じていいのか分からないまま、どうやら骨には異常がないと理解することにして、C医院で電気治療に通うことにした。

遠回りにも意味がある

C整形外科医院の会計処理は素晴らしかった。

ぼくが治療しているあいだに310円の領収証を作成しておいてくれる。そればかりか、混んでいるときは診療受付と同時に会計を済ませてくれた。なんと、混んでいるときの方が会計が早く終わるのだ!

会計の待ち時間は長いときでも30秒、短いときは0秒だ。

医者の診断がバラバラなのが気になるが、どの整形外科医院でもすることは同じ電気治療なので、違いを見いだすなら「院内の清潔さ」と「会計の手際よさ」という点だ。いずれもC医院がだんぜんよい。ここにくるまでに遠回りをしたが、A医院とB医院のお陰でC医院のよさを認識できたのだから、遠回りにも意味があった。

そうでなければ「会計はテキパキしていて当たり前」と簡単に思って感謝もなかったことだろう。

というわけで、9月は右手首のリハビリをじっくりと取り組むこととなった。

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Posted by ariga masahiro