ネパールでいちばん美しい町、バンディプルでホーリーを過ごす
ここ数日はホーリーだ。
ホーリーとはインド・ネパールでもりあがる「色彩の祭り」のこと。
「色彩の祭り」と書くと美しい祭典を想像するが、実際には色水を掛けあって体中がベトベト・ギトギトになるイベントだ。色水は染料をつかっているから服についたら落ちない。離れて見るとゾンビの群れのようでちょっとコワイ。かなり過激な祭りだが、おもいっきり羽目を外していいこの日を楽しみにしている人も多い。
インドやネパール南部では地域によって3月23日または24日がホーリーの日だ。
しかしネパールの丘陵地帯では一昨日の22日がホーリーだった。もちろんカトマンドゥも22日だった。
この日はカトマンドゥのような大都市にいても外出できないから、山の中をトレッキングしているに限る。けれども今回はもう山の街道を歩き終えてしまった。そこで古い宿場町バンディプルで過ごすことにした。
22日、ホーリーの朝のバンディプル
ふだんと何ら変わりがないように見えるねー。
外国人ツーリストも普通に散歩しているし。
もっとも、ふだんならこの時刻は通学する子供たちで道がいっぱいになるはずだが、ホーリーは祝日だから学校もお休みだ。
お、ホーリーっぽい女の子が走ってきた。
この子は、昨年バンディプルに来たときに撮影した娘だな。端正な顔で写真写りがよい。ぼくのお気に入りである。
子供たちが水鉄砲を持って遊んでいる。
カトマンドゥの路地では建物の上から子供たちがバケツの水をかけてくる。子供はすぐに隠れるから犯人はわからない。
しかしバンディプルのような田舎町ではいやがる外国人に水を掛けるようなことはしないようだ。ホーリーを過ごすならバンディプルがいいな。
インドの大都市では、この日は若い女性はまず外出しない。エモーショナルにもりあがった若者たちの格好の餌食になってしまうから。色水をかけるだけならともかく、お触りやそれだけじゃ済まない事態に容易に発展するかもしれない。
小さい子のアップ。
西洋人の若い女の子に、ローカルの子供たちが水を掛けている。ツーリストでもホーリーを楽しんでいる人もいるから、そういう人は進んで参加するといい。真っ赤になってはしゃいでいる西洋人もたまに見かける。ふつうは若いツーリストだね。
今頃、カトマンドゥでは全身を赤や緑に染まった若者たちがゾンビの群れのように歩いているだろう。田舎町バンディプルは路面のカフェも開いていて静かに過ごせる。
熟年ネパール人女性と話していたら「私も子供の頃はホーリーが大好きで、水を掛けあっていました」「今はしませんが」といっていた。ぼくも、はじめてホーリーの日を迎えたときはカメラにビニル袋を何重にもまいて撮影に出かけたものだったなあ。
その日の夜は、満月も真っ赤に染まっていた。
さすがホーリーの夜だ。
グーグルもホーリーだった
話は変わるが、Google のトップページに日替わりで表示されるカラフルなロゴを楽しみにしている人も多いと思う。意匠を凝らしたこのロゴのことをDoodleというんだけど、今日のDoodleが何をモチーフにしたものかご存知だろうか。
今日はひときわカラフルなロゴだね。画像が始まるときにロゴにマウスを重ねると「ホーリー祭」と表示される。ホーリーがモチーフなのだった。
ちなみに、グーグルのDoodleは国によって違うから、日本以外の国でホーリーが表示されなかったらgoogle.co.jpに接続してみて。あるいはGoogle.co.inでもいいね。
なお本日24日はネパールでは平日だ。
だからグーグル ネパールにホーリーのdoodleはないのだった。
でも日本も平日だ。ネパールにないのになぜ日本のグーグルはホーリーなのだろうか?
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