センターポールを伸ばす?伸ばさない? カメラマンの三脚の使い方は2種類ある
いろんな撮影現場でプロカメラマンの撮影の仕方を見ていると、三脚の立て方に2種類のスタイルがあることに気がつく。
ひとつは下の写真のように、脚を2段程度伸ばしてからセンターポールを伸ばし、その上にカメラを置くスタイル。屋内での撮影にこのやり方が多いようだ。
たぶん、このスタイルなら足さばきがやりやすいのだろう。スタジオにしろ料理撮影にしろ立ち会いが大勢いるものだが、脚を全段伸ばしたらオッチョコチョイなヤツが引っかけてカメラが倒れる恐れがある。
レストランの給仕係や、慣れていない編集者が、よそ見をしながら歩いて三脚を蹴飛ばしたからといって怒るわけにもいかないし、万一カメラが壊れたらかなわない。それを避けるためと、カメラを数センチ上げ下げして微妙な構図を決めやすくするために、センターポールを伸ばしているのだと思う。
室内は無風だから、風でカメラがゆれる心配はないことも理由の一つ。
風景写真を撮影するアマチュアに多い三脚の立て方
もうひとつは、脚を全段伸ばしても、センターポールは一切(できるだけ)伸ばさない立て方。
この方法は、風景写真を撮る人に多い。屋外撮影は風の心配があり、強風だと写真がブレる。だから不安定になりがちなセンターポールはできるだけ伸ばしたくないのだと思う。カメラを何センチか上下させても構図への影響は少ないし。
お年寄りのアマチュアがこうしているのを見かける。もしかしたらカルチャースクールの写真の先生にそう指導されているのかもしれない。
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