バリ島ウブドにある、その名もヨガスタジオ寺院。そこは瞑想の森パヨガン
ウブドの王宮前からチャンプワンの方へ進み、そのまま道なりに行くとパヨガンという地名があります。車なら王宮から5分ほど、歩けば40分以上かかります。日中だと暑いから、歩くなら朝のうちがいいでしょう。
道端の看板にはウブド郡クデワタン村パヨガンと書いてあります。
パヨガンとは、こっちの言葉で「ヨガをする場所」という意味です。「ヨガ道場」か、今風にいえば「ヨガスタジオ」でしょうかね。それが地名なのですからイケてますね。
パヨガンの通りのつきあたりにある寺の名はプチャ パヨガンといいます。
「ヨガスタジオ寺」とはスゴイ名前です。
ウブド発祥の地グヌンルバ寺も近い
パヨガン寺の近くに川が流れています。この川が下流で別の川と合流するところがチャンプワンです。ウブド発祥の地といわれるグヌンルバ寺が建っているところです。
パヨガン寺とグヌンルバ寺といった古刹が建っていることから、古くからこの辺りには霊的な力があったと考えられていたことがわかりますね。
プチャ パヨガン寺も、グヌンルバ寺も、9世紀頃にジャワの高僧マルカンデヤが建立したと伝承されています。高僧マルカンデヤはマハーヨーギともリシとも(大ヨガ行者とも仙人とも)呼ばれていて、ここでヨガをされたのですね。
ただ当時のヨガは、現在のように体操を中心としたものではなく、呼吸を整えて瞑想することを「ヨガ」といっていました。アーサナの種類はそれほど多くなかったようです。
ということは、プラパヨガンはヨガスタジオ寺というのは意訳しすぎで「瞑想寺」とでもいったらしっくりくるでしょうか。
余談ですが、インドのお釈迦さまも「ヨガをしよう」といって瞑想三昧に入られたことが仏典に記されています。
瞑想寺のまえにはワルンがあり、ひとやすみできます。
現在のバンジャール パヨガンの住民は、19〜20世紀にウブド王家から土地を与えられた人々の子孫だそうです。べつにヨガ行者の子孫というわけではありません。だからかどうか分かりませんが、ただ道を歩いている分には霊的な力を感じるわけでもなく、普通の村にしか見えません。
でもね、ぼくもヨガをするから、パヨガンという名の地にいて嬉しく思います。普段はスバリ方面へ行く途中にただバイクで通り過ぎるだけですが、なんとなくこの村に滞在してみたい気がしなくもないです。
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