さすがは世界最高峰。一日の最後の光はエヴェレストにしか当たらない。

ヒマラヤ,ネパール

標高5360mのゴーキョピークは、ふもととの標高差が約600mのヒマラヤの展望台。この丘を登るのに2時間かかる。

展望台のゴーキョピークに登るため、背中に朝日を浴びて湖の脇を歩いていたら、一頭のヤクがぼくの前を横切り、湖に入っていった。

そして、振り返ってこちらを見た。
大きなヤクの存在感が、とても神々しく感じた。
あらゆる自然には神が宿っている。

5360mの丘で過ごす1日

例によって空気が薄いから歩いているよりも休んでいる時間が長い。

2時間かけて苦労して登った甲斐があって、頂上からのヒマラヤの眺めは素晴らしい。下方にンゴズンバ氷河をみて、圧倒的な大自然の姿に打たれつつも三脚を立てた。

エヴェレストも、少し離れたゴーキョピークから見た方が他の山よりひときわ高いことがよくわかる。今日は風がなく、日中はまるでピクニック日和のように暖かい。

夕方まで頂上でくつろいでいる人がほかにも何人かいる。どうやらみんな夕景が目的のようだ。本でも持ってきて読書をしてもよかったかも。午後5時になり、ようやくヒマラヤに当たる陽がオレンジ色に輝いた。

最後まで陽が当たっているのは、エヴェレスト、ローツェ、マカルーの8000m峰。
この時ゴーキョピークにいたのは8人ほど。

みんなが感動している。
空気が薄くても、ちゃんと感動は伝わってくる。

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