【プンリプラン】伝統村はこんなところ 行き方・見所と楽しみ方
独特な家が並ぶプンリプラン村
プンリプラン村 Penglipuran は、ひとすじの通りの両側に68戸の家が並ぶ小さな村です。独特な形の門が整然と並ぶ様子が美しいことで知られています。
場所はウブドから西へ車で1時間ほど。
古都バンリからは北へ3kmほどなので10分もかかりません。
村は、奥へ行くにしたがって標高が高くなり、見晴らしがよくなってきます。午前中の早い時間は村人がときどき歩いているだけで、静かなものです。
犬も歩いています。
門や塀が土でできているものも残っています。昔はウブドでも土塀はふつうにありましたが、いまではほとんど見られません。
村の奧には寺院が建っています。
寺院の前ではローカルのカップルが結婚式のプレ撮影をしていました。
アジアではこの種の撮影が人気で、これだけを仕事にしているカメラマンも多いようですね。レギヤン海岸へ夕方にいくと、必ず夕陽をバックに撮影してる新婚カップルを見ます。新婦は白いウェディングドレスを着ていて、さぞかしロマンティックな写真が撮れることでしょう。このカップルも夕方はレギヤンへ行くのでしょうか。
お寺の奧は竹林になっていて、人気の散歩コースらしい。
バリアガの村
プンリプランはバリアガの村です。バリアガとは、現在のバリ人がジャワ島から移り住んでくる以前からこの島に住んでいる人たちのことです。
ルーツが異なるだけに、現在のバリ人とは文化も宗教も異なります。とはいってもプンリプランの村人はだいぶ「バリ化」しています。なので人によっては「プンリプランはバリアガの村ではない」と断言します。しかし「プンリプランはバリアガです」と断言する人も多いです。
「バリアガです」「違います」の正反対の意見のどちらが正しいのかはぼくにはわかりません。ただ、プンリプランの村人は「自分たちはバリアガです」といっています。
それからこの村はパンリプラン村とも呼ばれています。
プンリプランはバリ語、パンリプランはインドネシア語の発音なので、どちらで呼んでも構いません。ぼくはプンリプランと呼んでいました。
プンリプラン村への行き方
プンリプランへは、古都バンリから車で10分ほどの距離。有名なケハン寺院からなら7分ほどで到着します。公共交通機関はありません。
クタビーチからなら車で1時間強です。
ウブドからは片道1時間もかかりません。気軽にバイクで遊びに行ける距離です。
意外におしゃれな村営ゲストハウス
ぼくが泊まっているのはここ。
門に “HOME STAY" と書いた看板がかかっています。
場所は村の中央。駐車場から直接入れる裏口もあります。ホームステイといっても村営ゲストハウスなんですが。
奧に、プンリプランスタイルのコテージが2軒あります。
ぼくは手前のバリ風のコテージに泊まっています。
なかはこんな感じ。
意外なほど居心地がよく、すっかり気に入って長逗留しています。
このホームステイは、ヨガくんという若者が1人で管理人をしていて、ふだんはその辺にいるときもあればいないときもあるし、用事があれば帰宅してしまいます。ホームステイはほとんどぼく以外に誰もいません。
このほったらされている感じがステキ。ぼくは気に入っています。
それにして電話もないしウェブサイトもなくて、予約も取れないしどうやってなりたっているんだろう。この村営ゲストハウス。田舎っぽくて本当にステキですね。
毎日、ランチを食べていたのはここ
ホームステイの斜向かい、ハウスナンバー34は奧がワルンになっています。看板が見えますね。
ここにはWi-Fiがあって、いまこうしてブログ更新もできます。
メニューは限られていますが、田舎のワルンなので仕方がありません。というか、思ったよりもいろんな料理が食べられます。
ナシゴレンの値段を聞いたら25000ルピアでした。
アヤムゴレンは35000ルピアというので、ちょっと考えるそぶりをしたら25000ルピアでいいということになりました。早速注文します。
でてきたのはなぜかアヤムサユールでした。
アヤムサユールは鶏と野菜の煮物みたいなの。まあまあ、おいしかったです。この店は居心地がいいので、お昼頃の暑い時間はだいたいここにいます。
プンリプラン名物、チェムチェムです。
ビーチリゾートエリアでも売ってる人気のジャムードリンクは、なんとこの村でつくっているんですね。ボトルにPenglipuranと書いてあるけどふつうは気がつかないでしょう。産地で飲もう!
チェムチェムは、チェムチェムの葉っぱとココナツでつくられる健康ドリンクなんだそうです。チェムチェムの木がどんな木なのか近くになくてわかりません。
店の人と話しているとき間違えて「チュミチュミ」と言って笑われてしまった。チュミチュミはイカのことで、ぼくはチュミチュミ料理が好きなんで。
村内の民家を訪問
プンリプランにある68戸の家には、どこでも敷地内に自由に入っていっていいんだそうです。
門の前におばさんがいて「どうぞどうぞ」と案内してくれます。
たんなる家だから見どころはあまりありませんが、昔ながらの調理場が珍しいかも。階段を上って入ります。
今でも使われていて、午前8時頃なら食事を作っている様子が見られます。
ここで問題。午前8時に作っている料理は、朝ごはんでしょうか、お昼ご飯でしょうか、それとも晩ご飯でしょうか。
答えは、インドネシアに来たことがある人はご存知の通り、それらぜんぶです。一日の食事を朝に一度につくって、おひつ(のようなもの)に入れてお腹が空いたらおのおのが適当にとって食べるんですね。
一家そろって夕飯、ということはありません。
お腹が空いたら適量を食べるんです。これって、自分に適した時間に適した量を食べられるということだから、健康管理にいい食事スタイルだと思います。
でもバリ人は太っている人が多いです。もしかして食べ過ぎるのでしょうかね。量が多いのではなく回数が多いのか、間食が多いのか。甘い物が好きというのもよくないです。
静かな夜が訪れる
そうこうするうちに夕方になりました。
村のまんなかで闘鶏のシャモを自慢しあう男たちがいました。
こうして、今日もプンリプランの夜がやってきます。
早朝のプンリプラン村
プンリプラン村朝の通りを眺めています。
朝はミニ市場が開かれるんです。
ハウスナンバー48番の門前では、神さまへのお供えのためのおかし類が売られています。とくにお祭り期間中は賑わう店です。
その斜向かい、46番の門前は家でとれた野菜や果物が売られています。
今が旬なマンゴーはつい買ってしまいそうです。
今日はナスがたくさんありますね。ほかに空芯菜があり、炒め物をしたらおいしそうです。しかし宿に調理場がないため見ているだけで我慢することにします。
53番の家ではブブール(おかゆ)を売っています。村人にとって朝8時頃はまだ朝ごはんを作っている最中なので、自分が食べるための料理はまだできていないため、外食するんだそうです。
この理屈は少しわかりにくいです。おかゆ一杯ぐらい早めに作ればいいのでは、と一瞬思いますが、そのためにはもうひとつかまどが必要になるし、ぼくらが考えるほど簡単ではないらしいです。
村人が神さまに供養する姿はほうぼうで見かけます。
宿に、バビグリン(豚の丸焼きとごはん)を頭に乗せて売りにくるお婆さん。料金は5000ルピアですから朝食にちょうどいい少量です。
ぼくはバビグリンが好きですが、朝からスパイシーな料理を食べるのは重すぎます。そのため残念ながら一度も買いませんでした。お昼頃に来てくれれば買うんだけど…..。
でもお昼には来ません。
バリ人とぼくのライフスタイルはすれ違いが多いです。
田舎の村では、早朝がいちばん経済活動が活発なのかもしれませんね。
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