豊かな国の貧しい町並み。ざんねんな日本の姿。
日本の町を歩いていて、いつもうっとおしく思うのが電柱だ。
青い空や、鮮やかな夕焼けを遮る、見にくくうねったコード類。虫の死骸がからんだ蜘蛛の巣のようで気味が悪い。
そして歩行の妨げになる。電柱があると歩道をまっすぐ歩きにくい。これがなかったらどんなにスッキリするだろう。
ヨーロッパの都会では電線は地中化されているから、電柱を見ることはほとんどないし、まれにあってもこうまで電線がうねっていることはない。だから風景写真を撮りやすい。こんなに美しくないものがそこら中に張り巡らされているなんて考えられない。一体どんな貧しい国なんだろうか。この国は。
「電柱は修理がしやすい。日本は地震が多い国だから仕方ない」という意見を聞くことがあるが、ガス管も水道管も地下にあるのだから、電線が地下にあっていけないワケがない。銀座や皇居周辺では地中化されているから東京電力も電柱は表通りにそぐわないことは分かっているのだろう。東京オリンピック開催前にきれいさっぱりなくしてほしい。
貧しいのは予算ではなくこれを許す感性だ。
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