料理写真は誰が撮る
中国のレストランでは、メニュー品目を写真にして壁一面に貼ってある。料理名を見ただけでは何が出てくるのか分からなくても写真を見ればどんなものか分かる。
昔は壁一面に、白墨で書かれた料理の名前がずらりと並んでいたものだった。漢字の名前から料理を推理するのが旅の楽しみのひとつみたいなものだった。
今のように写真を使い目で見て分かる方式は日本のメニューから学んだものだ。日本ではこんなにおおざっぱな写真の並べ方をしないけどね。
しかし中国では問題がひとつある。
これらのメニュー写真は、普通なら店がカメラマンに頼んで撮影してもらう筈だ。しかし中国ではそんなきめ細かいことはしないで、ネットで探してダウンロードする。だから写真と実際に供される料理とが大きく違うことがある。ある麺館では日本のきつねうどんの写真が貼ってあったが、もちろんその店にきつねうどんがあるわけがない。それは「イメージ」にすぎない。
釈然としないこともあるけど、中国ではそれが当たり前らしいし、ぼくが抗議しても仕方がない。
ま、おいしければいいことにしよう。ここは中国なのだから。
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