MacBookPro Retina モニタの実力はいかに

画像ソフトとMac

MacBookPro Retinaを購入して、まずすることはモニタのキャリブレーション。Macでなくてもどのノートパソコンでも同じだが、工場出荷状態のモニタはコントラストが高すぎて色温度も高すぎる。

メインモニタのナナオL997とMacBookPro Retinaを並べて同じ写真を映し出すと発色がかなり違う。GX7を色温度5000kにマニュアル設定して撮影した。

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上の写真に比べて、Macのモニタは色が青い。空の青さはむしろMacの方がいいくらいだけど、町並みは青すぎる感じだ。それに海の色も違う。

近くによって見る。

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テーブルの上に置いたグラスで比較してみる。

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上のナナオL997は白が気持ちいい白になっている。
それに対してMacBookProRetinaのモニタは青すぎる。
工場出荷状態そのままのモニタはこんな風に見えるんだね。でも人間の目はすぐに慣れて青さは気にならなくなる。これではプリントしても色がそろわないも無理もない。

そこでColormunkiでモニタのキャリブレーションをとってみる。

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キャリブレーションツールは高価だが、Macならメニュー→システム環境設定→ディスプレイ→カラー→補正 でOS付属のディスプレイキャリブレーターアシスタントが使えるからそれで発色と色温度を調整しよう。目視調整でもそれなりに効果がある筈。

とはいっても、かつての国産最高の日立IPSパネルを使ったL997と、Retinaという名前は立派だがノートの安物モニタではおのずから表現力がまるで違い、どうキャリブレーションしても色が同じになるわけがない。近づけることができるだけ。それにノートパソコンは、ホテルの部屋とか喫茶店とか、まちまちの照明下で使われるのだからいくら発色を整えてもどのみちちゃんと見えないし。このブログも、ときどきやけにアンダーな写真が載っていることがあるけど、そういうのはホテルの薄暗いムーディな部屋でセレクトした写真かも。

キャリブレーションをした結果、目で見ると両方の色が近くなった。ま、これなら問題ないな。
けれどもカメラで写真を撮ったらMacのほうが目で見たよりも黄色く写った。なんでかな(汗)。目でみると発色はかなり近いのだけど….。

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MacBookPro Retinaのモニタが安物だから仕方がないか(知らないけど)。目で見てまあまあちゃんとしていれば実用的にはOKということにしよう。

ブログの小さな写真では違いが分からないが、モニタを目で見て比較すると、ナナオL997はグラスが自然なたたずまいを見せているのに対して、MacBookProRetinaはコントラストが高くてパキパキした写真になっている。両モニタを直接見ると写真の雰囲気はかなり違い、やはりL997の方が格段に自然に見える。これもキャリブレーションではどうしようもない。

MacBookProRetinaのモニタのほうが、よくいえばデジタル的、スマホ画面を見ているようなクリアさ明快さがある。たぶん、こっちのほうがきれいで好ましいという人もけっこう多いだろう。2,560×1,600ピクセルという従来比4倍の画素数のおかげで写真はよく解像するし文字はくっきり読めるのだ。Retinaというのは実に今風な液晶モニタであった。

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