山笑う
GWを迎えた東京は、まもなく初夏を迎える。
けれども檜原村では、今が春爛漫。
道端にタケノコが顔を出している。
桜が咲いて、春っぽい景色。
檜原村は、JR武蔵五日市駅からバスに乗ってしばらくいった山の奥にある。東京都の自治体としては小規模な、人口約2500人の村だ。山の奥といっても、檜原村の向こうには山梨県があり、更にその向こうには長野県もあるし、日本はまだまだ奥が深いのだが、東京都ではこの辺りが一番奥の方になる。
尾根道を歩いていたら「人里」という標識があった。ずいぶんおおざっぱな標識と思ったが、「人里」はれっきとした地名で「へんぼり」と読むのだそうだ。「人里」のどこをどうしたら「へんぼり」になるのだろう? かつてこの辺りは高麗人が入植したこともあって、一説には蒙古語の人間「フン」と新羅語で集落「ボル」が組み合わさったというが、その説はものすごく怪しい。
あれに見えるは檜原中学校。
東京都の中学校では最西端にある、といいたいところだが
奥多摩湖の中学校の方がさらに西にある。
ちょっと霞んでいるね。
故郷やどちらを見ても山笑ふ 子規
「山笑う」は春の季語。
檜原村はぼくの故郷とはいえないけれど、小学生の頃にも歩いた
このあたりの風景は、少年期の記憶のヒトコマになっている。
そんな景色をPanasonic GX7 + 40mm /1.7 でパチリ。
今日はこのレンズ一本勝負。
ディスカッション
コメント一覧
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こんばんは。
東京にもこんな所も有るんですね・・・
まさに ”山笑う” の季語にぴったりの風景です。
誰にも心のふるさとが有り大切な所ですよね。
「人里」を見て何故?とぼくも思いました(^-^;)
この辺りの人意外で「ヘンボリ」と何人が読めるのでしょう・・・
地名って本当に難しいです。
今年は白鳥庭園、名古屋城、皇居乾通り一般公開、千鳥ケ淵の桜を満喫し、日本に生まれて良かったと思いました。
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こんばんは。
東京都は意外に自然が多いんですよ。山ばかりでなく、太平洋には小笠原のような島もあって珊瑚もあるしくじらも泳いでいます(都民にもあまり知られていないのですが)。
皇居の一般公開は、ぼくは行けませんでした。
ちょっと残念です。皇居周辺の桜は見事ですね。日本の豊かな自然と文化を大切にしたいしたいです。
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こんにちは。
「山笑う」はそういう意味だったんですね。先年亡くなった弟と札幌の円山公園の春を撮りに行って、できた写真を見て、弟が「山が笑っているよ」と言いました。その方面にはうとい技術畑のぼくはその言葉は「?」でしたがずっと心に引っかかっていました。今日、有賀様のこのブログで謎が解けました。お恥ずかしい話ですが、10年来のもやもやが晴れました。その写真はもうすぐ桜が咲きそうな頃の心地よい写真だったと記憶しております。ありがとうございました。
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こんばんは。
山々が若葉や花々で覆われている様子は、心地よく笑っているかのようです。円山公園も桜が美しいようですね。コメントをありがとうございました。