沖縄の町角でよくみる石敢當とは何のことだろう
今帰仁村を歩いていたら、路傍の塀にこんな広告をみつけた。
歯科の名称の「いまじん」とは何だろう?
この村の名前が「なきじん」なのと何か関係があるのだろうか?
そういえば、今日の昼食を食べた沖縄そば屋で、三線でひかれたビートルズのイマジンがBGMとして流れていたが、もしかして名曲イマジンとこの村と関係があるのだろうか? それとも歯医者さんの名前だろうか。
いろいろと疑問がわくが、生憎と本日は日曜日だから、いまじん歯科に電話をして訊くことも出来ない。
もうひとつ疑問に思ったのは、「飛び出し注意」という挿絵。
子供が飛び出してくる角に、「石敢當」という字が書かれたお札のようなものが貼ってある。これはなんだろうか。と思ってその辺を見たら「石敢當」の実物をみつけた。
近寄ってみる。
なんでも、沖縄では知らぬ者のない魔除けなのだそうだ。
沖縄の悪霊は、道をまっすぐ歩く性質があるので、丁字路にこれを貼っておけば「石敢當」の霊力で魔物を粉砕できるという。沖縄ではそこいら中にあるし、鹿児島にもけっこうたくさんある魔除けなのだそうだ。
そう聞いて思い出したのは、バリ島の丁字路。
バリ島の悪霊もまた、道をまっすぐ進む性質があるので、バリ島では四つ角をあまりつくらずに、丁字路が多くつくられている。交差する道を少しずらすことで、悪霊の方向感覚を惑わしているのだそうだ。太平洋に共通する悪霊の習慣とそれへの対策なんだね。
そんなことを思いつつ、道を歩いていく。
道の突き当たりは、白い砂浜と、碧の海が広がっている。
僕たちの上には、ただ空があるだけ
想像してごらん、みんながただ今を生きているって…… 。
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