インドネシアの人たちは写真に撮られるのが大好き。ファインダーの中の笑顔
バリ島のギヤニヤールの町で、市場を撮影していたときのこと。
トウモロコシを焼くおばちゃんを、ファインダーの中央においた。
顔と、うちわがちょうどいいタイミングになったときにシャッターを切る。
バシッと、D7100のここちよいシャッター音が響く。
すると、その向こうで彼氏と一緒にいた女の子が、こちらを向いて「ありがとう」と言った。
ぼくはおばちゃんを注視しながら、同時に彼女や、その向こうから歩いて来る親子の表情も見ていたので、ぼくを見つめる彼女とはファインダーの中で目が合った。
インドネシアの人たちは写真が好きだ。
撮るのも撮られるのも、楽しそうにしている。
なにしろFaceBookの加入者数が、アメリカ合衆国についで2番目に多い国だ。
FBには、皆さんのいろんな写真が次々にアップされ、タグが付けられ、シェアされている。
お総菜売りのおばちゃんは、ぼくがカメラを向けても気がつかないほど手元の作業に熱中していたが、後ろから「写真を撮られているわよ」と言われてこちらを向き、顔一面に笑顔を浮かべた。
後ろのジャワのおばさんも、指を指して笑っている。
ああ、日本にもかつては、写真を撮っただけでその場が笑顔に包まれる、
こんな光景があったことだろう。
ディスカッション
コメント一覧
SECRET: 0
PASS:
日本は街中スナップにも、気を使う環境ですからねぇ。
スマホのお陰で日本人のスチル撮る人の割合はぐっと上がったはずですが、昔に比べて、撮る被写体はつまらないものが多くなったのでは?と思ったりします。
SECRET: 0
PASS:
カメラが高性能になったのに反比例して、被写体の選択の幅が限られてきたと思います。趣味の写真の被写体は、風景写真か鳥の写真が多くて、人が写っていない写真ばかり。
ネット上にアップされるスナップ写真は顔の部分を隠していたりで、そういう写真を見ると気持ちが萎えます。ぼくが今学生の年だったら、写真を始めていなかったかも、と思わなくもない世の中ですね。