密林の世界遺産【大足石窟】
四川省には、ユネスコの世界遺産が5つがある。
これは歴代王朝の都だった北京と並ぶ数で、ひとつの省としては中国で最も多い。「四川は自然と歴史が豊かなのだ」と土地の人は大変誇らしげだ。
そのひとつが、重慶市大足県にある、大足石窟。
文化大革命という凄まじい破壊の嵐を、奇跡的に受けることなく、断崖に築かれた寺院は残った。
大足の町の中心には、世界遺産マークを冠にした大きなモニュメントが立っている。よほど嬉しいのだろう。この道をまっすぐ進めば、大足石窟の主要部分である宝頂山石窟へと向かう。
緑豊かな断崖の奥に、いくつもの仏が刻まれている。
近くに寄ってみれば、そのどれもが、曇天の柔らかな光の中に浮かび上がって、震えるほど優美だ。彩色もよく残っている。
息遣いさえ聞こえそうな菩薩らの表情を、時間を忘れて見入ってしまう。
今日は、感動の一日だった。
なんだか分からないもの
大足石窟に刻まれているのは、ほとんどが仏教の仏や菩薩だ。
しかし、これはなんだろう。
たまに、よく分からないモノもある。
これは何だろうね?
他の石刻から離れて、ぽつんと彫られたモノ。
なんかカワイイ気がする。
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