2015年のサンフェルミン祭、始まる
7月6日、今日はパンプローナでサンフェルミン祭が始まる日。
アーネスト ヘミングウェイは1923年にパンプローナに滞在し、サンフェルミン祭の体験を元に「日はまた昇る」を著した。若きヘミングウェイはこの作品によって世に出て名声を確立し、サンフェルミン祭もまた世界的に有名な祭りとなった。
「七月六日の日曜、正午、フィエスタが爆発した。」
へミングウェイは「日はまた昇る」にこの瞬間をそう表現している。
まさしく、フィエスタが爆発している。
以前は祭りの時にワインを掛けあっていたが、昨今は安価なペットボトルのサングリアを掛けあっている。まったく水がどこから飛んでくるか分からない。
こんな風に、ドン シモン(飲料メーカー)のサングリアを飲んでいる。
これを飲みながら、ペットボトルを振りまわすのだ。
旭日旗のようなサンフェルミン祭のTシャツ。
なかなか格好いい。ちなみにぼくは、ワインやサングリアの色が着いても構わないように着古した白いTシャツを持ってきた。
ところで、サンフェルミン祭(エンシエロ=牛追い祭り)に参加する人は、白い上下を着てこよう。パンプローナでは祭りの間は誰もが白を着ている。着ていないのは、尋常でなく太ったおばさんとか世の中と関わらずに暮らしているように見える人がまれにいるくらい。
祭りの期間中は出店がありパンプローナのそこかしこで衣装を売っているから現地調達も出来る。
今日のカメラは3台。
パナのG7を2台と、GH3を1台、肩から提げている。
熱波が到来していて暑い。旧市街は日陰が多くて午前中はわりあい涼しいが、太陽が真上に来るにつれて気温がどんどん上昇していく。
そして正午、花火の音と共に市庁舎前でサンフェルミン祭の開始が宣言された。
これが「爆発するフィエスタ」の瞬間だ。
「ビバ サンフェルミン」と口々に叫んでいる。
人々の叫び声で市街はどよめいた。ヘミングウェイは、近隣の村々からこの瞬間に立ち会うために人々がやってきたと書いているが、今では、世界中から人々が集まってきている。
周囲の窓からバケツの水が落ちてくる。
アジアには水かけ祭りというのがあって、タイではものすごい量の水を掛けあうが、スペインもそれには及ばないものの、だんだん水の量が増えてくる。ちょうどネパールのホーリーくらいな感じか。
フォトグラファーの皆さんも水やワインが降りそそぐ中で写真を撮っている。
ぼくのGX7もサングリアがかかってベトベトし始めた。
テレビ受けを狙っている人。
白い服が紫色に染まってしまった。
大変な盛りあがりようで、写真をたくさん撮ったけど、ここまで実は10分程度の短い時間であった。「爆発」はそんなに長くは続かない。赤いバスクベレーを被った楽隊がでていて、セレモニーは終了。
おもちゃの家のようなパンプローナ市庁舎。
ホテルに帰る途中も、あちこちからワインや水が降ってくる。
今日はパンプローナ中の人々がバルでお酒を飲んでいる。ぼくは昼食をとろうとしたが、レストランは閉まっている店が多い。どうしたもんかと思っていたら、サラサーテ通りから少し歩いたホテル トレスレジェスHotel Tres Reyes裏手の公園に屋台街があるというので早速行ってみた。
家族連れが食事をしてる。
パエリアもステーキもカラマレスも鶏の丸焼きも、なんでもある。24時間やっているそうだ。
今日は犬もサンフェルミンの格好をしていた。
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