サグラダファミリア夜のライトアップ時間【2019年スケジュール】
バルセロナの絶景サグラダファミリアを120%楽しみたいなら、ライトアップの時間にぜひ訪れてみよう。
スペインの夏は21時でもまだ明るい。
サグラダファミリアのライトアップ写真を撮るために現地に着いたのは21時25分頃。ぼくは三脚を立て、一眼レフカメラをつけてじっくりと開始時刻を待った。
こうして三脚を構えていると、この人はライトアップ開始時刻を知っている人だと思われるらしく、その辺の外国人ツーリストが近寄ってきて「May I ask you? What time does light up start? 」とか訊かれる。外国人ばかりでなくスペイン人のお爺さんがやってきて「アケオラ?」とか訊かれたり。
いつの間にか周囲は真っ暗になっている。21時50分になったら、日本人の女子2名がやってきてベンチに腰掛けた。どうやら日本人は何時にライトアップされるか調べてくるみたいだね。さすが。7月は22時にライトアップが始まるのだ。
時計が22時を2分過ぎたところで、パチン!とイルミネーションが灯され、待っていた人々の歓声があがった。
ライトアップ 年間スケジュール
- 月 18.30-22.00
- 月 19.00-23.00
- 月 19.30-23.00 (最終週は夏時間で4月の時間)
- 月 21.00-24.00
- 月 21.30-24.00
- 月 22.00-24.00
- 月 22.00-24.00
- 月 21.30-24.00
- 月 21.00-24.00
- 月 20.00-23.00 (最終週は冬時間で11月の時間)
- 月 18.30-22.00
- 月 18.00-22.00
上記のスケジュールはサグラダ ファミリアのオフィシャルサイトから引用しました。しかし、そこには3月の最終週から夏時間に、10月の最終週から冬時間に切り替わることが書かれていません。オフィシャルサイトにもかかわらずこういうところがルーズでスペインっぽいです。
それから、時々何らかの事情でライトアップされないこともあるけど、スペインでは予告もなしにそういうことがあるから、せっかく夜に行ったのに真っ暗だったとしても「これもスペイン」だと受けとめて、ガッカリしないでね。
2013年に当記事をアップしたときは、サグラダファミリアのライトアップが夏時間に切りかわる日にちにまで記載しているのはあまたある日本語のウエブサイトのうち唯一当ブログがあるだけでした。が、その後は多くのサイトでも「3月の最終週から4月の時間になる」と記されるようになりました。ブロガーの皆さんが当ブログを参考にしてくださっているのだと責任を感じます。
カタルーニャ広場始発の19番のバスで直行できる
カタルーニャ広場のエルコルテイングレス裏側が始発のバス19番が、サグラダファミリア近くを通る。平日は21:40まで10分間隔発、22:40まで15分間隔発。日曜は21:10まで約20分間隔発、22:40まで30分間隔発。
往路 プラサ ド ウルキナオナの北側から始発でバス19番に乗ったら、バレンシア通りのValencia-Lepant停留所下車でサグラダファミリアへ。時刻表はこちら
復路 帰りは、サグラダファミリア前ガウディ公園のマヨルカ通りのバス停 Mallorca-Marinaから乗れば終点がエルコルテイングレス裏側。時刻表はこちら
バス19番の路線図と停留所の位置はこちらの地図にあります。拡大して参照下さい。
あと10年で完成するサグラダファミリア
10年ほど前まで、サグラダファミリアは「未完の大建築物」と言われていた。 この教会の建築主はサンホセ信仰協会というマイナーな団体で、建築費はご信者さんから集めた寄付金ばかりであるから、工事はなかなか進まなかった。ガウディが設計して以来、石材をひとつひとつ積み上げていく伝統的な工法をとっていたので、完成までに200年とも300年以上かかると言われていた。
それが、21世紀に入るころに工法が変わりコンクリートが使われ始めた。世界的に有名な建築物となったこともあって観光客が押し寄せ、潤沢な入場料収入を得て建築費の心配もなくなった。
そのため、急ピッチで建築が進んでいる。現代的工法を導入したことにより工期はなんと10分の1以下に短縮され、完成は2026年の予定となった。わずか10年後だ。生きて完成した姿を拝めることはないと思っていたのが、確実に見られることになって、少々複雑な気分である。
サグラダ ファミリアが一番幻想的に見える時刻
ライトアップの写真というと「夜景写真」のカテゴリーに入ると考えられがちだが、空の色が真暗に落ちると写真に奥行きが感じられなくなり、面白みが半減する。ぼくはサグラダ ファミリアの幻想的な佇まいの写真を撮りたいので、夜景写真といえども空に明るさが残る時間に撮るようにしている。だから夜景というよりも夕景といえるかもしれない。
それから、サグラダ ファミリアのライトアップの照明は強すぎる。教会が「夜空に浮かび上がる」というよりも「燦然と輝く」感じで、色気がない。ぼくはもう少し、しっとりとした写真を撮りたい。
雰囲気のある夕景写真を撮るベストなタイミングは、実はライトアップが始まる直前だ。上の写真は、夜9時59分18秒にシャッターを切った。
サグラダ ファミリアは周囲の店舗などの照明を受けてうっすらと浮かび上がっている。まだ明るさの残る空とのバランスがいい。もちろん三脚は必須。さすがに地明かりだけではディティールがよく見えないから、色温度と濃度を若干調整して写真を完成させた。ぼくは、実際にライトアップが始まる前の時間が一番好きだ。
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生誕のファサード側で記念撮影。夕方は逆光タイム!
夕方の時間帯にしか訪れていませんが、太陽の方向を考えてサグラダファミリアを撮影する最適な場所や時間帯を考えてみました。 まずは外観の写真撮影。多くのレビューをみると、朝早い時間帯の方が人の数は少なめ。これは撮影にはいい条件です。また生誕のファサード側を撮影するにも順光。こちら側がお好みな人には午前中の早めの時間がオススメです。
また場所的には目の前にある公園の池の向こうからが距離的にも全貌が入りやすいです。 上の写真がその場所。夕方だとそれはそれはたくさんの人だかりですが。
午後だと、上の写真にある受難のファサード側が順光になります。こちら側にも道路を挟んで公園がありますが、木が邪魔になりそうな感じでした。 個人的には受難のファサード側の方がシンプルな作りで気に入りました。生誕のファサード側が聖堂への入口でもあり、より人が多いです。
聖堂内はというと、 夕日が差し込む側のステンドグラス。ガウディは光の効果を狙ってこのようなデザインにしたんだろうな、と思える作りです。 反対側のステンドグラスも逆からの西日の影響を受けてかこちらも綺麗!
朝イチだとここまで明るくは見えない可能性の方が高いと思われます。聖堂内の光の効果(晴れているかにもよりますが)を考えると午後それも夕方がおすすめ。 祭壇の方を見ても光の効果を感じられて美しいです。 祭壇横(西側)のステンドグラス。ここもいい雰囲気です。
一番多くの人が訪れる時期(=4月から9月)である4月にサグラダファミリアに行ったわけですが、やはりたくさんの人。写真撮影にはまるっきり不向きでした。ただ中に入ることを考えなければ、夜のライトアップ時間帯を狙う、という方法もあります。夜だと不安、と感じる人もいるでしょうが、被写体がサグラダファミリアなので1人っきりとなるわけはないはず。 時期によってライトアップの時間帯が変更するので、<こちらのブログ記事>をご参考にされるといいです。もしもう一度バルセロナに行く機会があれば、このライトアップの時間帯を狙いたいと思います!