標高3950mの大寺院
ギャンツェは、ラサから西南へ約260km、標高3950mの町。
この町は適度な大きさで、チベットらしい家並みが美しく、中央チベットでは散歩するのにもっとも楽しい風情がある。
シガツェのタシルンポ寺の座主だったパンチェンラマ10世は、自分の寺があるシガツェよりもここギャンツェを好み、よく滞在していたという。
ぼくも、今回訪れたチベットの町では、ギャンツェがいちばん気に入った。
ギャンツェを代表する大寺院がパンコルチョーデ。
その境内に建つ大きな仏塔。
パンコルチョーデの大集会堂の本尊は釈迦牟尼如来。お釈迦さまである。
写真には写っていないが左右に過去仏の燃燈仏、
未来仏の弥勒菩薩が座していて、過去・現在・未来の三世仏を祀っている。
余談だが、過去・現在・未来のことを、仏教で三世の界といい、略して世界という。
もともとは仏教用語だった「世界」という言葉は今日、地球上の国々を意味するが、本来はもっと広い意味があり、今でいえば「宇宙」にも相当しようか。
というわけで、いわば「宇宙」を祀っている寺院がここパンコルチョーデ。
密教寺院では、仏とは宇宙そのものだ。
大集会堂でお勤めをするお坊さんたち。
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