ポタラ宮殿
チベットと言えばポタラ宮殿。
ポタラ宮殿と言えばダライラマ。
これほど壮麗な宮殿は世界広しといえども滅多にない。
もしかしたら織田信長の安土城ならこれに劣らなかったかもしれないが、実物を見たことがないから分からない。安土城はポルトガルの宣教師が当時「世界で最も豪華な城」と驚嘆した城だ。現存していれば世界遺産ナンバーワンだったろうに。
ともあれ、圧倒的な存在感でそそり立つポタラ宮殿。
これを造り上げたチベット人の美的センスには感服する。
しかし、本来の主であるダライラマ14世は、中国の侵略によって1959年にチベットから脱出したまま、ポタラ宮殿に戻ることがない。
以来、チベットの都のラサは、漢族(中国人)が多数入植して、いまや中国の一地方都市になってしまったかのようだ。ポタラ宮殿の前の通りは「北京路」という名称がつけられている。
空はどこまでも青く澄んでいるが、チベット人の心中は複雑だ。
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