地震後のカトマンドゥで起きた生活の変化とは
ネパールの首都カトマンドゥで地元の人から聞いて感心したこと。
牛が自動車道路の真ん中にいる
交通量の激増に伴いカトマンドゥの路上から姿を消していた牛が戻ってきた。
なぜか地震後に、どこから戻ってきたのかはよくわからない。夕方の交通量が激しい時間帯でも、道路の真ん中で寝ている牛の気持ちも分からない。
昔は、街中に牛がいるのは普通だった。懐かしい景色が戻ってきた。
停電しなくなった
地震前まで、カトマンドゥは慢性的な電力不足だったため計画停電が行われていて、時期にもよるが1日に12時間前後は停電しているのが普通だった。4年前の人口急増期は1日に20時間も電気がこないこともあった。
地震後は地方からの出稼ぎ者が帰省したため、人口減にともなって電気使用量が減り、結果的に停電しなくなった。政府の発表によれば、当面の間は電気が24時間供給されるという。
野菜が安くなった
野菜が採れる季節になったにもかかわらず、人口減による需要の低下によって野菜がだぶついているのだろうと推定されている。
果物が買えなくなった
カトマンドゥで果物を売っているのはインド人。地震後にみな帰国してしまったため、果物を売る人がいなくてバナナやマンゴーが気軽に買えない。
まったくいない訳ではなくて、日増しに増えてきてはいる。
「来た」という言葉に過敏になった
余震があるとその辺から「来た来た来た来た」(ネパール語で「アヨアヨアヨアヨ」)という声が聞こえてくる。人々は「来た」という言葉に敏感で、普通に話していて「友だちが来た」と言っただけで屋外へ逃げる人がいる。
近所付き合いが盛んになった
余震の度に路上で近隣の人と顔を合わせているお陰で、それまで疎遠だった人と親しく話すようになった。共通の話題は地震で、夕食を一緒にとるようになったり。
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