世界遺産のパタン ダルバールで灯される慰霊の燈明
今日はパタン ダルバール周辺の様子。
パタンは、カトマンドゥ盆地内にある3大都市のひとつ。
かつてのパタン王国の都であり、世界遺産にも指定されているダルバール広場はどうなっているだろうか。
正面入口はこんな感じ。
王宮の屋根が崩れている。
ここにあった寺院が消滅してしまった。
その向かいにある、名もない軽食店は閉まったまま。
この店は、ネワール伝統料理のウォー(ネパール語でバーラ、オムレツみたいな食べ物)が美味しいと評判で、誰に聞いても一度は訪れたことがある軽食店。お店を切り盛りしているのは、母から娘へ、その妹へ、という具合にネワールの家族の女たちに伝えられていた。オヤツタイムの3時頃はいつも満員だったが、今日も閉まったままだ。
この角度から見るとダルバールは何の損傷もないように見える。
写真というのは、撮影の仕方によってどんな風にでも撮れるものなのだなあ。
ダルバールに面した井戸では、近隣の人たちが水くみに来ていた。
この井戸の様子も日本のテレビで報道されていた。
ただしパタンの水不足は急速な都市化が原因の慢性的なもので、震災以前から給水車が来るとバケツを持った人々が列をなしていた。この井戸もいつも水くみの人たちで賑わっていたし、それどころか、震災後はゴミが片付けられて普段よりきれいになっている妙な感心をした。
周辺のバザールの様子。
パタンは、ダルバールの付近の損害は少なかったそうだ。
けれども市南部の新バスターミナル付近で倒壊した建物が多くあるという。そっちへは日を改めて見に行ってみようと思う。
ラト マッチェンドラナートの山車。
これは小さなラト マッチェンドラナート。この季節に、観音さまが乗る山車が一ヶ月かけてパタンをゆっくりと移動する。今年は4月中旬にこの山車が倒れて、不吉の前兆だと囁かれたそうだ。人々はそれが「たまたま」なのか「神さまの仕業」なのか判断しかねているという。
ダルバールで灯される燈明
人々の祈りが灯る。
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