震災ばかりか盗難で消えていく
カトマンドゥの寺院
この写真は、2ヶ月前に写したシヴァ・パールヴァティ寺院の正面。シヴァ神とパールヴァティ妃が左上の窓から庶民を見守っている姿が見えると思う。今となっては震災後のカトマンドゥのダルバール広場で唯一残った寺院だ。ネパールの歴史的建造物の多くはこのように赤レンガで建てられている。
震災によって多くの寺院が倒壊した映像を、連日テレビで報道されているからみんなも見ていることと思う。いま、そこで大きな問題が起きている(予想された問題ではあるが)。倒壊した建物から生存者の救助活動が行われている横で、古いレンガや彫刻を盗み出す者がいるのだ。
「泥棒と警察が同じ場所にいる」と囁かれている。
何世紀も前の貴重な彫刻は美術品として高く売れるし、レンガは自分の家を建てるのに使うことが出来るのだ。震災と人災によって貴重な歴史的文物が失われている様を、リアルタイムで見ている。これでは復建も難しい。
ディスカッション
コメント一覧
赤レンガが建物の殆んどなら強い風が吹いただけでも吹き飛んでしまいます(^-^;
昔、TVか絵本で見たブー・フー・ウー 豚の三兄弟の家のひとつが煉瓦で家が風で粉々に壊れたのを見た記憶が有ります
これからは耐震建築が人々の命を守る為には必須になるでしょう!諸外国みたいにネパールでも災害時に物取りがあるなんて、ちょっとショックです!宗教国なのに…
日本人はそこが違いますね!国民性なのか?暴動が起こりにくく、規律正しく配給を待ったりして
アセンションに向けて世界のお手本になるだけの国ですね♪(^ー^)
何故、ネパールはバリみたいに神様に護られて無いのでしょうか?不思議です
アメリカでは災害時にスーパーや商店の略奪が起きますが、ネパールではそういう事態は起きていないみたいですね(ぼくが知らないだけかもしれませんが)。けれども環境保護意識の低い人もいるから、文化財のレンガを自分の家の修復に使うケースがあるので、ネパールの心ある人たちは胸を痛めています。
来週からネパールへ行ってきます。
現地の事情を自分の目で確認してきますね。