世界を見渡すブッダの智慧の目
カトマンドゥの東側に、ボーダナートという仏教の聖地がある。
周辺にはチベット人が多く住み、チベット仏教寺院が何十も建っている。
ユネスコの世界遺産でもある。
ここに建つストゥーパ(仏塔)には、大きな目玉が描かれている。
独特な色使いの目玉は、ネパールの仏塔の特徴だが、それ以上にネパールという国のシンボルのひとつにもなっているから、ネパール料理店かどこかで、見たことがあるかもしれない。
この目玉は何かというと、世界を見渡すブッダの智慧の目なのだそうだ。
もともと「世界」は仏教で使われる言葉だ。その意味は「過去世・現世・来世、これら三世の界」ということ。現在、ぼくらが使っている「世界」に比べてはるかに広い意味がある。
世界を見渡し、全てを把握するとは、とてつもなく凄いことだ。さすがはお釈迦さまである。いつも目の前のことしか見えていないぼくには、想像もつかないほど深い。
この仏塔は、基壇の形を見ると分かるように、立体曼荼羅になっている。
曼荼羅とは、宇宙の真理を図に表したもの。ボーダナートは、宇宙の真理と、それを識る者を、形として表した聖地なのだ。
今日はここへ行ってきました。
2枚の写真の撮影場所は同じ。
上はNikon D7000 + AF-S 24-120/4G
下はSony NEX-6 + E10-18/4 OSS
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません