液晶モニタのチューニングをしないと
MacBookPro 13″を買ったら、もうひとつ必ずしなければならないことがある。
液晶モニタにノングレア(低反射)フィルムをつけることだ。
もともと13インチのMacBookProの液晶モニタは、コントラストが高く鮮やかなクリアワイドスクリーンが採用されている。「クリア」というぐらいだから、コントラストが高くて鮮やかにチューニングされていて、映画や写真がすごくきれいに見える。ファミリーフォトやアマチュアフォトグラファーに好まれるモニタだ。
ということは、このモニタはグラフィックな仕事には使いにくいということだ。なぜなら、どんな写真でもクッキリ鮮やかに見えるようでは、もともとの写真がソフトトーンだったり、あるいは暗い調子だったりしても、それが分からない。
しかも、モニタ表面が光をよく反射するから、屋内では電灯や白壁が写り込んで画面が見えにくくなる。窓の近くだと外光を反射してなーんにも見えなくなる。とにかく使いにくいモニタだ。
ノングレアフィルムを着ける前に、モニタ表面のほこりを完全に取り去らねばならない。小さなホコリがひとつついているだけで、フィルムがそこだけポッコリ浮いてしまう。そんなパソコンは使う気になれないから買い直す羽目になってしまう。
モニタのクリーニングはこれがベスト
モニタのクリーニングは、ナナオのスクリーンクリーナがお勧めだ。
これでどんなに小さなホコリも確実にクリーニングできる。うちでは液晶モニタばかりか液晶テレビもこれでクリーニングしている。というか、じつはうちのテレビはナナオ製で、このクリーナーはテレビを買ったときにオマケで貰ってその存在を知った。
さて、最後にもうひとつ、すべきことがある。
それは、最重要事項ともいえるモニタの色合わせ。
モニタのチューニングならこれ
写真の善し悪しを判断するのはモニタの表現能力にかかっている。しかし、モニタはフォトグラファーにとって最高の状態で工場から出荷されてはいない。先にも述べたように、ノートのモニタはファミリーフォトが明るくキレイに見えるように調整されているから、これを直さなければならない。フォトグラファーに必要なのはデータに忠実なモニタであって、データ以上にキレイに見えるモニタではない。
ぼくがモニタの色合わせに使っているのは、エックスライト社のColorMunki Photo(カラーモンキーフォト)。誰でも、簡単な操作でモニタばかりかプリンタも最適化できカラーマネージメント機器だ。
プリントをするとき、モニタで見た色と合わないことで一度悩み始めると、あちこちいじって色合わせの迷宮に入り込んでしまう。そういうときは、やればやるほど色が違ってくるもので、時間の無駄だ。ColorMunki Photoを使えば誰でも簡単に(ある程度の)よい結果が引き出せる。
たとえノートパソコンのモニタであっても、カラーマネージメントをするのとしないのとでは大違い。というか、ノートのチープな画面だからこそしなければならないともいえる。
ColorMunki がRGB三色をチェックしているところ。
こうやって各色の色を合わせた後に最適化したプロファイルを作る。
初めはやたらとクリアで鮮やかだったモニタ画面が、チューニングをしたら、
ほんのり落ち着いた画面になった。自然でよい感じだ。
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