Apple Wireless Keyboard
これまで使っていたキーボードの使用年数が12年を越え、そろそろキーが打ちにくく感じるようになったから新調することにした。
Appleショップの販売員と話をしながら選んだのはApple Wireless Keyboardだ。
選んだといっても、Macはもともとアクセサリーの選択肢が少なくて、アップル社が販売しているキーボードはこれと、これにテンキーがついたUSB接続のものの、たったの2種類しかない。違いは、テンキーが付くか着かないか、接続がワイヤレスかワイヤードか、それだけだ。
テンキーがあれば便利だが、これまで使っていたキーボードが机の上でやや大きすぎると感じていたから、サイズの小さいワイヤレスの方を買うことにした。これで、文字を打つときにキーボードのセンターがやや左に寄っている違和感が解消される。
それから、スペースバーの両隣に配置されている「英数」「カナ」キーが余計な存在だとかねがね感じていたから、今回はUSキーボードを選んだ。見た目もスッキリして気持ちがよい。
これまで使っていたキーボードは、Power Mac G4 Cubeに付属していたApple Pro Keyboard。このキーボードも、デザインセンスがよく、使い勝手も申し分ない。キーが黒いから汚れも目立たないし。12年間使っていたが不満はなく、へたっていなければこのまま一生使ってもよいのだけど。
G4 Cubeは、西暦2000年にジョブズがウキウキしながら「史上最高にクールなコンピューター」と言って発売した、非常に美しく斬新なコンピューターだ。ファンレス構造で無音だったから深夜でも静かで、秋に虫の音を妨げない、雅なデスクトップコンピュータだった。それまでの環境は、深夜に鳴り響くファン音が耳障りで困っていたのだが、G4 Cubeを手に入れてからは静寂と平穏の中で過ごせるようになり、ぼくは毎晩ジョブズに感謝してMacを使っていた。
もっとも、ジョブズが長い時間をかけて世に送り出したPower Mac G4 Cubuは、なぜかあまり人気がなくて、一年足らずで生産が打ち切られてしまった。ジョブズはがっかりしていたらしいが、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のコレクションになっており、その思想をしっかりと受け止める人たちも確かにいた。
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