母校の日本大学芸術学部へ行ってきた
秋っぽい日和の一日。
久しぶりに、先輩と待ち合わせて母校へ行ってきた。
日本大学芸術学部は、江古田にある。
ぼくが通っていた頃よりも校舎が新しくなっていて、広々としたエントランスで開放的な雰囲気だ。
もっとも、開放的なのは雰囲気だけ。エントランスでこの写真を撮影していたら警備員に呼び止められて、訪問者名簿に名前と身分と目的を書かされた。
そして在学生でなければ、本棟は立ち入り禁止、食堂にしか入れないといわれた。学内保安のためかもしれないが世知辛い対応だ。だいたい卒業生宛に寄付金のお願いを頻繁に送ってくるくせに、母校の現状を見にいったら「おまえさんは本棟は立ち入り禁止だよ」とは一体どういうつもりかね、学部長さんよ。「話があるから学部長をここへ呼んでこい」と言おうとしたが、もともと用事は学食でランチするだから、ややこしくしても仕方ない。ここはすんなり了承した。
すると若い女性警備員が「では食堂へご案内します」とぼくを先導して歩き出そうとした。まったくなんてマニュアルな対応だろう。卒業生が学食の位置を分からないわけがない。もう少しよく考えて仕事をしてほしいものだ。
そういえば、ぼくは学生だった頃、工事現場の警備員のバイトをしたことがある。寝ぼけて現場へ行ったりしていい加減な仕事ぶりをしていたものだったな。あれじゃあ何の役にも立たない。目の前の女性警備員には昔の自分の姿を見るようだ。
今も寝ぼけて仕事をすることがないわけでもないけどさ。
で、ひさしぶりに学食でランチをする。
うちの学校は規模が小さいから、メニューの選択肢は少なくて、ぼくはいつもカレーを食べていたものだったな。今日選んだのは定食で、400円と安くて嬉しい。
食後も先輩と写真に関してずっと話しこんでいたら、思いの外、学食に長居をしてしまった。ここって結構居心地がいいんだよね。
日芸には、学内にいくつか企画展をするアートギャラリーがある。
ギャラリー巡りをするのは日芸生の習性のようなもの。芸術資料館では中国伝統芸能の京劇に関する資料を展示していた。受付の女の子たちは演劇学科生かと思ったら美術学科生で絵画専攻だった。
資料館の閉館時刻は午後4時30分だが、見応えがあるので、じっくり見ていたらずいぶん定刻をオーバーしてしまった。これがスペインなら、受付のお姉さんが自分の腕時計を指さしながらこっちを睨むところだが、ここは日本だから後輩たちはそんなことはしない。
気がつけばもう夕方だ。
ぼくはこの時間の雰囲気が、バリ島であれ、東京であれ、大好き。
学校の周辺は、昔からの商店街が今も残る。
この光景は、ぼくが学生だった頃よりもずっと昔から変わらない。
昭和が残っている。
今日のカメラはPanasonic LX-5。
現像ソフトはCapture one 6.4。
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