江戸の名勝、桜が美しい六義園とソメイヨシノ発祥の地を散策にゆく
今日は静かな公園へ足を向けた。目的地は駒込。あのソメイヨシノの発祥の地だ。JR山手線駒込駅前には染井吉野櫻発祥の記念碑が立っている。
散歩カメラはPanasonic Lumix GX7 Mk3 + 12-60mm/F3.5-5.6。
六義園へ
駒込駅前から道路を渡るとすぐに六義園の裏口というか染井門がある。このあたりは江戸時代は駒込村の字、染井といって植木職人が集まっていた。ソメイヨシノはここで職人が作り上げた種だ。
六義園は、元禄時代に譜代大名柳沢吉保が造営した大名庭園。染井門から入ると、道の両側から押し迫るような緑色と、その向こうに輝く桜色が対照的。圧倒的な自然の力を感じる、英国庭園のような雰囲気ですな。
六義園はりくぎえんと読む。「りく」は漢音。ついでですが東京の人には当たり前のことですが山手線はやまのてせんと読みます。大学生の頃、地方から来たクラスメイトが「やまてせん」というのに違和感があったのを思い出したので余分になりますが書いておきます。
紀州の景勝を江戸に再現した六義園
紀州和歌の浦の景勝を再現した園内。
東京は美しいなあ。
人出は、例年に比べて多いのか少ないのか分からない。そんなに人がいなくて、静かで歩きやすくてよい公園だった。ここならコロナウイルスの心配もなく散策できるだろう。
六義園は、秋は紅葉、春は桜の名所として知られる。
夜はライトアップされるそうだが、今年は残念ながらライトアップは中止。昼間見るだけでも充分に美しいが、夜も見てみたかったな。
庭園正門近くに咲く、東京随一と評判の大きなシダレザクラは江戸時代からあるのかと思ったらなんと樹齢70年で戦後に植えられたものだった。
園内にはモミジ、ケヤキ、楠、いろんな木が植えられています。こちらはマヌエル様式(?)の幹が印象的。
マヌエル様式というのは、ポルトガルの宮殿に見られるねじれた柱。日本の盆栽に見られる幹の形を連想する人はあまりいないかもしれないが、なんか似ているなあ。
山吹も咲いている。「山吹色」という絵の具があってぼくの好きな色だ。
というわけで、静かな六義園に咲く桜をはじめ花々を楽しんできた。
園を後にしてからは周辺を散策した。ソメイヨシノ発祥の地だけあってあちこちにソメイヨシノが植えられている。ここは染井の櫻の里公園。左にみえるは染井神社。
サクラの名所は都内にたくさんあるが、一度は本場の染井吉野を堪能してみたいね。しかし、さきほど小池知事が会見で「この週末は外出を避けてほしい」と都民に呼びかけたので、今はちょっと勧めにくい。この記事を読んだ人は来年ぜひ駒込散策を楽しんでくだされ。
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