軽量コンパクトなカーボン製ライトスタンドのおかげで撮影が楽々終了
最軽量スタンド KING カーボンライトスタンド KCLS-01を手に入れたよ。早速使い勝手をレポートするね。
ストロボはGodox V850II、傘は折りたたみ式ルーセントという、簡単取材撮影の定番セットだ。
KING カーボンスタンド KCLS-01
取材撮影には、何年か前までみんなマンフロットの有名な逆折れ式ナノスタンド 001JBを使っていたと思う。脚を逆向きに折りたたんで仕舞えて、ふつうの照明スタンドに比べてコンパクトになるからだ。ナノスタンドは縮長490mmだから飛行機の機内持ちこみ制限550mmをクリアしていて、機動性が高い。
けれどもアルミ製なので重量が950〜1050g(個体によってバラツキがある)あって少し重い。逆折れ式スタンドが001JB択一だったころは不満がなかったが、機材の軽量化が進む昨今は徒歩移動してると、気分も重くなる。
カーボン製の逆折れ式ライティング スタンドを最初に発売したのはNissinだったかな? 意欲的な製品ではあったが、不整地でも使える可変開脚式の脚が仇となって整地ではかえって使いにくいという評判があった。その後Nissinは改良型をリリースしたが、Kingもカーボンスタンドを発売したのでAmazonでポチった。
実測544gで世界最軽量
購入したKING カーボンスタンド KCLS-01をうちのキッチンメーターで計ったら実測544gだった(先端のネジを外した状態)。
先行するライバルのNissinのカーボンスタンドはカタログ値545gだから、Kingが1g軽くて世界最軽量! かなり際どいね。薄氷の勝利というか、オリンピックのクロール100mで「指先1cmの差で金メダル」というミダシの号外記事を読んでる気分。
質感はカーボンらしくスパイラルな縞模様が入っていて高級感がある。はじめは、ライティングスタンドに高級感があっても撮影にあんまり関係ない気がしたけど、所有感が満たされてけっこういい感じ。
見た目がいいだけでなく、伸縮もスムーズにできて気持ちいい。
脚を逆向きに折りたためるスタンドの長所は、脚を開いて床にベタ置きできること。普通のスタンドだと撮影に無関係な人(新米の編集者とか)がよそ見しながら歩いて脚を蹴飛ばして倒すことがあるけど、これならその心配が無い。
センターポールの収納は、回転式ロックを回して伸縮させてする。手回しノブ式に比べて出っ張りが無いから収納時にスッキリして良いのだけど、ほんの一瞬だけ時間が多くかかるようになった。
ふだんは先端のネジを外して使ってる。
もともと昨年、Nissinのカーボンスタンドを買いたかったのだが、直販サイトでいつも品切れだった。売り切れ続出!というと聞こえはいいが、Nissinは需要を読み切れず販売チャンスを逃したと思う。
その後、ぼくは中華製の格安アルミ軽量スタンドを買ったのだが耐久性がなく、じきに使わなくなった。中華はAmazonで4000円前後で売られている。KingやNissinの1/3以下の価格で買いやすいけど値段なりの品であった。
撮影現場で実際に使ってみると
Kingカーボンスタンドは、とにかく軽くて、撮影にかかる負担が一層軽減された。マンフロ ナノスタンドの950gの半分近い軽量さがこれほど撮影を楽にするとは思わなかった。買って良かった。
カタログによると伸高は脚をベタ置き時188cm、少しすぼめて置いたら225cmとのこと。料理撮影だけでなくポートレート撮影にも足りる高さだ。
しかし、カーボン製の宿命としてしなりが大きい。ルーセントのアンブレラを着けると、ストロボがスタンドの重心位置からずいぶんズレている。
スタンドそのものが軽いこともあって、脚の方向と傘の方向をきちんと合わせないと、そよ風で倒れてしまいそうだ。マンフロットのナノスタンドでもある程度風を受けると倒れるけど、キングカーボンスタンドは本当に簡単に倒れる。元箱に転倒防止用としてウェイトホルダーが付属しているのはさすが。
マンフロットのナノスタンドはモノブロックを載せることもできたけど、こっちのカーボンスタンドはメーカーが「クリップオンストロボ専用」と言ってるように小型ストロボ専用で、重いものを取りつけるとあっという間に倒れてしまいそうだ。
だから、カーボンスタンドを買ったからといってアルミ製ナノスタンドがお役御免になるわけではなく、シチュエーションによって使い分けできるようになった、という感じ。
ところで、記事タイトルは「撮影が楽々終了」と書いたけど、夏の取材撮影は暑くて疲れて汗びっしょりで楽じゃない。それでも機材が軽いお陰で疲労度が限界までいかないから、やっぱりカーボンスタンドを買ってよかったよ。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません