本場ポルトガルでいちばん美味しいエッグタルトの店で絶品を味わう
リスボンは今朝も快晴。これからサンジョルジェ城まで歩いて行くのだ。
サンジョルジェ城は写真の左側の丘にある城で、リスボン発祥の地みたいなところ。旧市街の中心地なんでツーリストは誰もがここに来る。
今日はこれからナタの食べ歩き取材。ナタはポルトガル名物のお菓子で、日本ではエッグタルトといったほうが通りがいいかな。エッグタルトは英語名で、本場ポルトガルではパステル デ ナタ Pastel de Nata という。
ナタを売る店はそこら中にあっても、おいしいと讃えられる店はそう多くはない。そんな過当競争の本場にあって評判の店がパステラリア サントアントニオ Pastelaria Santo António。サンジョルジェ城のふもと近くにあるから、開店と同時に入店するために石畳の坂道をここまで登ってきた。
建物の正面を飾るアズレージョ(タイル装飾)はリスボンの守護聖人サントアントニオが描かれている。サントアントニオは縁結びの聖人なので若い女性に人気の聖人だ。菓子店の名前に聖人の名前をつけたのはなかなかセンスがいい。
ひとつひとつ職人が手作りしている
店に入ると、すぐ右手でナタをつくっている職人が笑顔でぼくらを迎えてくれた。
朝イチであってもショーウインドーの前は賑わっていて、レジにはすでに行列ができていた。
美味しそうなお菓子がならぶ。
リスボンで一番おいしいナタ
こちらがパステラリア サントアントニオのナタ。1個1ユーロ(130円ほど)。
英名エッグタルトの撮影はあっという間に終了。あれ、なんか影がキツイな。ちゃんとレフを立てた筈だけど。まあいいや。キリヌキだし。
書き出しで「今日は」と書いたけど、実はこの店に行ったのは2週間ほど前のこと。それからずっと忙しくてブログの更新ができなかった。それはともかく、取材をした週の日曜日、リスボンの菓子店がナタの味を競い合うコンテスト O Melhor Pastel de Nata 2019 があった。そこでなんと、パステラリア サントアントニオが優勝するという快挙があった。
今やこのナタは「リスボン一」なのだ。あれこう書くとなんかオンビキみたいだな、ちょっと変えて「リスボン一番」The Best of Nataの称号を得たのだ!すごい。同店はまだ開店して2年にしかならない新しい店なのだけど、審査員が全員一致して一位に推したのだとか。すでに評判通りの名店、いやそれ以上だ。
一階は混んでいるサントアントニオだが、テーブル席のある2階はこの時刻はまだ空いていてガラガラ。若い女性がひとりでナタとカフェのセットを食べていた。
一階は立ち席しかないのだが、ヨーロッパ人はカフェの立ち席でささっと食べてささっと帰る人が多いこともあって、いろんな人が気の向くままに狭い店内をあっちへ行ったりこっちへ来たりしてる感じ。でも2階は静かだった。
しかしコンテストで優勝してからは、朝から2階も激混みするようになったとか。コンテストの前に取材を終えていてよかった。激混みしている店で写真を撮るのは気疲れするからな。
おみせの入口に貼ってある看板。
パステラリア サントアントニオのナタは、お店で食べてもいいけれどお土産にするにも最適だね。
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