迫力のコモド ドラゴンに遭遇! ミニ ジュラシックパーク旅行記
巨大爬虫類、コモドドラゴンがいることで有名なコモド島へ行ってきた。
まずはバリ島から、Wing航空のプロペラ機に1時間20分ほど乗ってフローレス島の港町ラブハンバジョへ。途中雨が降っていたが、飛行機を降りたらいい天気だった。
いまの時期は雨季でオフシーズン。ガルーダ航空も運休しているほどツーリストが少ない。かろうじて運行しているLCCのWing航空便は搭乗率60%ぐらいだった。天気が少し心配だったのだけど、幸いなことに飛行機を降りたら熱帯らしい青空が広がっていた。
ラブハンバジョは小さな港町で建物も少なく、いなか町風情にあふれていた。
空港から港へ直行し、すぐに船に乗ってコモド島へ。
そしてまた今の時期は比較的海が穏やかだ。波はなく、空は青く、水上をなめらかに移動する楽ちんな船の移動だった。
1時間ほどでコモド島に到着した。ヤマハのエンジン2機を積んでいて早い。
コモド国立公園に到着
桟橋から上陸すれば、そこはコモド国立公園の入場料売り場。公認レンジャーが待ち構えている。
肉食動物のコモドドラゴンが徘徊する島なので、万一のことがあってはいけないから島内は決められたコースをレンジャーと一緒に歩くことになっている。
入場券売り場から少し歩くと、入り江を見渡す丘に登る。桟橋にラブハンバジョから乗ってきた高速艇がついているのが見える。
その向こうに見える長い桟橋は、少し大きなクルーズ船用。
入り江を眺めるレンジャー。掴んでいるのはコモドドラゴン撃退用につかう杖。
ジャングルのどこからドラゴンが現われるのか分からないので、周囲に注意を払いながら道を歩いていく私たちだった。
暑いとドラゴンは姿を見せない
ドラゴンは体温調節ができない爬虫類だから、暑さに弱い。
一般に暑い日中は日陰でじっとしていて、あまり動かない。ところが、今日の午前中は雨が降ったので気温がやや下がっている。もしかしたらドラゴンが現れるかもしれない。
コモドドラゴンあらわる
おお!現われた!
なんと都合のよい運びだろうか。森からコモドドラゴンがのっしのっしと歩いて来るではないか。
迫力のある動画も撮ったのでお見せします。
上の動画のコモドドラゴンがそのまま歩いていった先が下の写真。西洋人の女子旅グループがスマホで写真を撮っている。
体が茶色いのは、土の色と同化して保護色になっているから。
コモドドラゴンは目と耳が退化してほとんど機能していないらしい。そのかわり舌がものすごく発達していて、数キロ四方の臭いをかぎ分けて状況を察知しているのだとか。とくに血の臭いに敏感で、血を流している動物がいるとにわかに現われて食べてしまうそうだ。
高性能センサーともいうべき舌を出しながら歩くコモドドラゴン。
歩いた先にはもう1匹のコモドドラゴンが寝ていた。
寝ているコモドドラゴンはグデーっとしていて動かない。手足が上を向いて寝ているということは、瞬時に立ち上がることができないということだ。なんら警戒することなくグデーっとしていることが分かる。
しばらくすると寝ているコモドドラゴンが、のそのそと頭を起こして周囲を見渡した。その瞳はつぶらで可愛らしい。あまり緊張感が感じられない。
2頭はしばらく向き合ってから唸り声を上げはじめた。おお、これは真昼の決闘でも始まるのかと少し期待したが、じきに向き合うのをやめて、2頭ともグデーっとして寝てしまった。
コモドドラゴンは肉食動物だが、ふだんは殺気だつことはほとんどなく、こんなふうに手足を投げだしてグデーッとしていることが多いそうだ。どちらかというと緩慢な生き物で、体が大きいこともあって天敵がおらず、のんびりと生きているという。
通称「コモドドラゴン」と呼ばれていることからコモド島にだけいるオオトカゲと思われがちだが、隣のリンチャ島やフローレス島にも生息している。しかしそれ以上に生息地が広がらないのは、人間に追われているからではなくて、いまの生活に不満がなくてまったく移住をこころみないからだそうだ。
生活満足度の調査をしたらかなり高い数値を示してくれそうだね。
コモドドラゴンの生態にも迫れたし、わたくしも満足して帰途についた。
7〜8月のコモド島周辺の海はものすごく時化て、冬の玄界灘のように大きな波がドカンドカンと来るから締めきった船室からまったく出られないそうだが、いまの季節の海は静かだ。雨季なのでスカッと晴れないものの、今日は今年になってからいちばん天気がいいとのことなので、晴れ男の面目躍如だな。
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