ニコンのストロボを他社カメラに装着するための試行錯誤
ぼくはニコンユーザーなのでストロボはNIkon 純正SB900を2台持っています。
NikonのストロボはTTL調光の精度が高く、配光がソフトで、取材で逆光の人物撮影に使うと、まるで上手にレフを当てたかのようないい感じに写ります。ストロボ光直当てで撮影するならニコンのストロボがベスト、とよく言われますが、評判通りのクオリティだと思います。
で、ぼくは最近の取材ではのミラーレスカメラ Panasonic Lumix G9を使うことが多いので、これにSB900を着けて使いたい。しかしそうするとですね、問題が起きます。パナのカメラにニコンのストロボを着けると、ぐらぐらして、持ち歩いているとストロボがポロッと外れてしまうのですよ。
何といふことでせうか。ニコンのストロボはパナソニックのカメラにキッチリ装着できないのです。原因はホットシューのロックピンの位置が、ニコンとパナソニックとで1mmほどズレていることによります。
ホットシューの前方に開いている穴がロックピンです。
ニコンSB900のロックピンを出したところ。
この凹凸が合わさればストロボが落ちることは絶対にありません。
が、しかし、ほとんど同じ位置にあるように見えるのですが、両者は1mmほどズレていて、ピンがホットシューの受け穴に入りません。たった1mmなんですけどどうしようもありません。
昔のストロボと違って、今のストロボはロックピンのみでカメラに固定する方式なので、ロックピンが入らなければ持ち歩いていると外れてしまいます。どうして穴を同じ位置に開けてくれないのでしょうかね。
ニコン製ストロボを使うメリットとデメリットは
TTLオートが使えないことは、ぼくにはそんなに大きいデメリットではないですね。F値を自由に選びにくいのは確かですが、だからといって、パナソニック純正ストロボを買うという必然性になるほどでもないです。
それに、ストロボ光を被写体に直で当てる撮影は普段はあまりしないから、そのためにあえてパナソニック純正ストロボを買うメリットは少ないんです。
ストロボのオート調光には、TTLオートと外部オートの2種類の方式があります。外部オートは20世紀の遺物みたいな方式で、イマドキのカメラで使う機会はまったく無い気がしますが、今回のように他メーカーのボディに着けて使うレアケースがまれに有るかもですね。
ホットシューアダプターを購入
そんな時にアマゾンを見ていたら、ホットシューアダプターというアクセサリーを見つけました。
中華メーカーの製品です。
この製品はニコン専用Pixel TF-322。ほかにキヤノン専用Pixel TF321やソニー専用Pixel TF323もあります。
本来の利用方法は、シンクロソケットが無いカメラボディで大型ストロボを使う際に、これをホットシューに取りつけてストロボと有線接続します。最近は有線接続するカメラマンは少ないと思うけど、確実だから有線を好む人も一定数いるようです。
下部はこんなかんじ。
スクリューねじ式のロック機構です。これならピンをつかわずともホットシューに固定できますね。
これをパナソニックG9に装着し、その上にニコンSB900を載せます。2階建てになってしまいますが、問題なく使えます。
カメラとストロボのメーカーが違うからTTLオートが使えません。SB900には昔ながらの外部オートがあり、F値の設定などに一瞬余計な手間が余計にかかりますが、当面はこれでやって行くことにします。
外部オートで撮影する
ストロボ発光部がレンズから離れるのが残念ですが、この際、そこには目をつぶります。この組み合わせは少し不安定な感じに見えますが、何度かの実戦では特に問題ありませんでした。
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