プロカメラマンもイラストレーターも必読! 著作権侵害対策ムック
今春までアサヒカメラで一年間連載されていた「写真好きのための法律&マナー」特集は、これまでカメラマンもよく知らなかった著作権や肖像権が具体的な事例をあげて解説され、人気の記事でした。
ここまで詳しく特集記事にしたのは、写真関係の雑誌ではアサヒカメラが初めてでした。というか専門書を除けば日本出版史上初めてではないかな。編集長の佐々木広人さんとライターの吉川明子さんによる精力特集です。
その人気特集が1冊のムックにまとめられて発売されました。
1年間12回の特集の一部を見てみると…
- 街でカメラを向けただけで条例違反?「盗撮冤罪」から身を守る
- 肖像権問題より深刻な「顔写真=個人情報」という危うい話
- 著作権が奪われる! こんな募集要項には要注意
気になる……。読んでみたいですね。
町中でスナップ写真を撮るつもりでカメラを構えたら、視野にも入らない人から「何撮ってんだよ」とクレームをされたことはありませんか? 「盗撮だ」などと因縁つけられたら大変です。『盗撮冤罪から身を守る』『肖像権と盗撮』はスナップ撮影をする人は読んでおいた方がいいでしょう。
『写真家&元鉄道員の証言、嫌われない撮り鉄になるために』などカメラマンが撮影現場で心がけるべきマナーも詳しく書かれています。撮影現場で周囲にマイルールを押しつけて迷惑を掛けているカメラマンは結構多いんですね。風景写真の撮影ポイントは殺気だつこともあるみたい。身につまされます。
無断転載と引用の境界線も解説されているから、違いが分からない人はよく読んでみましょう。
パクリサイトとの交渉術を具体的に説明している
なかでも「削除要請&損害賠償 超実践マニュアル」特集は、無断転載を見つけてからの一連の流れが詳しく説明されています。
抗議のメールの書き方、内容証明郵便の書き方、そしてプロバイダーに匿名ライターの連絡先開示請求をする方法まで、これまでならどうしたらいいか分からなかったことが具体的に説明されているので、本書を読めば誰でもできでしょう。
アサヒカメラなので写真が好きな人向けの記事が多いですが、ネットの無断転載に対する具体的な対処の仕方や著作権の考え方は、イラストレーターやマンガ家さん、ブロガーさん、インスタグラマーさんにも役に立つ内容です。みんなで熟読して、実践し、ネット界のお掃除をしましょう。
本書にぼくの顔写真が小さく載っていますが、先日のヒマラヤトレッキングの後にヒゲを剃りました。本人の雰囲気は写真と変わってすっきりしましたよ。
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