神さまに出会う
夜道を歩いていたら、神さまに遭遇した。
街灯に浮かび上がるそれは、ヤモリである。
ヤモリは日本や東南アジアでは神さまだから、家にいると縁起がいいとされている。漢字で家守と書くくらいだからね。
ぼくは、壁を這うヤモリを見ると、東南アジアを思い出す。
壁に貼られたタイル文字の「Pena de Socios」は通りの名前。
さしずめ「隣人の痛み小路」かな。神さまが現れるにはちょうどよい名前かも。
スペインの道には、ときおり妙な名前がある。
Calle de la Vida Pobreは、そのまま訳すと「貧乏な人生通り」。
「貧乏人通り」ならスマートな訳だろうか。もしこんなところに自分の家があったら、人に住所を伝えるときに恥ずかしいだろうね。
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