朝食難民

スペイン

昨日は、金曜だった。

金曜の夜は、スペイン人が飲んで歌って騒ぐ時間。
うちの前の公園でも、ご多分に漏れずに、数組のグループがやってきて、ビールやワイン、つまみを囲んでおしゃべりを始めた。夏の週末、彼らはほとんど一晩中こうしている。
ぼくも、昨晩は遅く帰宅した。

そのため今朝の朝食の買い物をしそこなってしまった。
キウイ・バナナ・サクランボといった果物やヨーグルトみたいなさっぱりしたものはあるのだが、クロワッサンや生ハムがない。これでは少々物足りない。

で、果物を食べ終えたら、せっかくなのでアルバイシンのカフェに行って、追加のデサユノ(朝食)をとることにした。外へ出ると、昨晩の喧噪があたかも幻であったかのように、公園には誰もいない。
石畳の細い道をゆき、左に折れて階段を上り、また左に折れたら今度は右に曲がって、などと歩いているうちにサンミゲル広場に出る。

ここはいくつものバルやレストランが集まっていて、夏の夜は遅くまで賑わっている広場だ。そういえばサンミゲルという銘柄のビールがあって、こういう広場にぴったりの名前だ。

が、しかし、金曜夜の賑わいの翌朝だからか、広場は閑散として、誰もいない。ふだんならバルの一軒か二軒くらいは朝でも開いているのだが、門は閉じたまま。

仕方がない。アルバイシンから下りて、ヌエバ広場まで行けばお店は開いているはずだ。

そこで今度は、石畳の路をひたすら下っていった。朝の冷たい風が身にしみる。というのは大げさで、冷たい風が心地よく耳をかすめていく。ぼくは涼しく歩けるこの時間が好き。

さて、丘を登ったり下りたり、さんざん歩いて、ヌエバ広場を過ぎたところでカフェをみつけた。いつものカフェコンレチェ(Coffee with milk)とクロワッサンを頼んで、ようやく一息ついた。

Sponsored Links

スペイン

Posted by ariga masahiro