ルンビニは、2500年前にお釈迦さまが生まれた場所
ルンビニは、2500年前にお釈迦さまが生まれた場所。
王妃マーヤーが、カピラバストゥ王宮から出産のために実家のコーリヤ王宮へと戻る途中、ここルンビニの野原で息子を産んだ。のちにブッダとなる、シッダールタ王子の誕生だ。
その場所には、小さなお堂が建てられている。
2月のルンビニ地方は日中でもそれほど暑くなく、各地からの巡礼が多くやってくる。インドからの仏僧も菩提樹の下で読経をしていた。
この菩提樹は、王妃マーヤーが王子を出産するときに手をかけた由緒正しい木だとよく言われている。それが本当なら縄文杉並みに古いということになるが、そんなわけがない。この木は仏暦2500年(西暦1957年=南方仏教の暦による)を記念して当時のマヘンドラ王子が手植えしたものだから、まだ樹齢60年にもならない。熱帯の木は生長が早いため、大きく、神々しい姿をしているから、多くの巡礼がこの木に礼拝をしている。
僧たちに供養する巡礼の女性
そうこうするうちに、今日も日が沈む。
春のルンビニは霧に包まれたように空が霞むこともあるが、今日はほどよい晴れ具合だった。
そういえば、ぼくのことを「夕陽カメラマン」と呼ぶ編集者がいたな。各地でいつも夕陽を撮っているからね。大自然の姿を堪能しながらシャッターを切るのだった。
24時間絶やされることのない「平和の火」。
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