「世界の美しい書店ベスト20」に選ばれた、リスボンのカフェ書店 Ler Devagar
ポルトには「世界でいちばん美しい書店」があるが、リスボンには「世界の美しい書店 Best 20」に選ばれた本屋さんがある。それはここ、レル デヴァガール書店 Livraria Ler Devagar。
場所はリスボン西郊、エルシシュ ファクトリー LX Factory のなかにある。
エルシシュ ファクトリーは、19世紀に繊維工場だった跡地を改装してオープンした、雑貨店やレストランが数十店も入居する最先端マーケット。テージョ川にかかる巨大な4月25日橋のたもとにある。
日曜日はサンデーマーケットが立ち、近隣からフルーツや食べもの、クオリティの高い手作りの雑貨などの露天が並ぶ。
オビドス産の、こんなにおおきな桑の実がたったの1.5ユーロ(200円)。一パック買って、つまみながらサンデーマーケットを見て歩いた。ほんのりと甘酸っぱくておいしいったらない。いちごも食べたいなあ。
このサンデーマーケットのことをエルシシュ マーケットというんだけど、エルシシュ ファクトリーとは概念が別。少々ややこしい。
世界の美しい書店 Best 20 の店内へ
レル デヴァガール書店は工場棟の一角にある。
外観は本屋らしくなく、あまり目立たない。
そして中に入ると….
本屋だから書架には本が並んでいるが、本以外にもいろんなものが置いてある。みれば2階には巨大な印刷機が設置されていた。ビルボードの大ポスターを印刷するような印刷機で、ここが書店になる以前は特殊印刷所だったと思われる。印刷機は、御役御免となったいまではオブジェとして雰囲気作りを担っているようだ。
1階、2階共にカフェがあってテーブルはわりといつも混んでいる。
あ、2階のテーブルは空いているね。この写真を撮ったときはまだ開店してそれほど時間が立っていないときだったからまだお客がきていないけど、この後だんだん混み始めた。
レル デヴァガール書店は、平日は正午開店で、深夜0時閉店。書店としては一風変わった営業時間だけど、もしかしたらバルとしての営業が本業になっているのかも(もしかしなくても)。週末は深夜2時閉店だしね。
2階のカフェにはケーキやクッキーがおかれている。
テイクアウェイもできて、お持ち帰りしている女子もいた。
書架を眺めながらお茶を飲むカップル。
店内はさながらアートギャラリー
店内には空飛ぶ自転車のオブジェが浮かんでいる。
そのほか、店内のあちこちにオブジェや、なんだかわからない動く装置が置かれている。とくに印刷機の周辺にたくさん並んでいる。
これらは、書店の共同経営者のピエトロ プロセルピオさんの作品。
人数が集まると作家本人がツアー式で作品鑑賞案内をしてくれる。このときはブラジルからの一家がいて、小さな女の子が楽しげに装置が動くのを見つめていた。装置(というか作品)の説明をするピエトロさん。
ピエトロさんをとりあげた新聞や雑誌が貼ってあった。 ピエトロさんのfaceBookはこちら。
なかなか楽しい本屋であった。
エルシシュ ファクトリーの裏通りにもお店があって、それなりに人通りがある。
なお、「エルシシュ」はリスボンのこと。都市の3文字コード"LIS"を短くして"LX"にしている。SとXの発音が近いからこれでエルシシュと読ませ、2文字にすることでおしゃれ感を漂わせているようだ。
LXFactory (ler devagar) への行き方・アクセス
リスボン中心部のコメルシオ広場Praça do Comércioからの公共交通機関はこれ。
1)市電15E番で20分、Calvário下車後徒歩3分。
2)バス728番で20分、Alcântara Mar下車後徒歩10分。
国鉄でいくなら Alcantara-Terra駅下車後、徒歩6分。
タクシーならコメルシオ広場から15ユーロくらい。
レル デヴァガール書店の営業時間
月曜日
12時00分~21時00分
火曜日
12時00分~0時00分
水曜日
12時00分~0時00分
木曜日
12時00分~0時00分
金曜日
12時00分~2時00分
土曜日
12時00分~2時00分
日曜日
11時00分~21時00分
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