【伏見稲荷】日本でいちばん外国人観光客に人気のスポット。
外国人ツーリストが急増中の日本で、トリップアドバイザーの「外国人に人気のスポット」第1位に輝くのは京都の伏見稲荷大社です。
というわけで、京都駅から奈良線に乗って伏見稲荷大社へ出かけてきました。
京都駅10番線でぼくを待っていたのは、なつかしい昭和な雰囲気が漂う103系の電車。東京では20年前ぐらいには姿を見かけなくなってしまったこの車両に旅の情緒を感じるなあ。
JRというより国鉄の電車って感じなんだよね。103系は。
外国人で賑わう伏見稲荷大社
トリップアドバイザーで2014年から連続して第1位を獲得しているだけあって、伏見稲荷の境内は外国人ツーリストがものすごくたくさんいます。そのうえ、ちょうど修学旅行シーズンでもあってセーラー服の女子中学生とかもたくさんいて、境内はものすごい混雑でした。
多いのは中華系を筆頭にアジア人、それから西洋人です。境内では中国語・インドネシア語・スペイン語がよく聞こえてきます。
中華はレンタルの着物を着て歩いている美人女子がわりといて華やかですな。みんな写真や動画を撮る撮る。
伏見稲荷の本殿あたりで人がいない写真をとるのはまず無理です。
厳粛な、静けさを感じさせる写真を撮りたいならよほど早朝に来るしかないでしょう。
とはいえ、やはり千本鳥居は壮観です。
伏見稲荷は、全国に約3万社もある稲荷さんの総本山。絵馬もキツネをあしらったデザインをしていました。
本当は、稲荷さまとキツネは別の存在です。
キツネは神さまではないのですが、一般の参詣客は区別がつかないから、神社側も詳しい説明はしないで絵馬を頒布しているようです。
稲荷さまの名は「稲がなる」という意味で、本来は五穀豊穣の神さま。キツネではありません。
ご神体は標高233mの稲荷山
稲荷大社は、標高233mの稲荷山がご神体です。
頂上への参道に朱に塗られた鳥居がならび、その厳粛な様相が外国人ツーリストの人気を呼んでいます。
今日はよく歩くこともあって、カメラはNikon D7100+Af-S 16-80mm F2.8-4の一本勝負。フルサイズでいえば24-120mmレンズ域です。ほとんどのシチュエーションでこれ一本で撮影できる便利なレンズです。
伏見稲荷は神さまのテーマパーク
境内には無数の神々が祭られています。
鳥居は誰でも奉納できます。
小さいものは数千円だからか、申し込む人も参道では見かけました。
奥の院までは大混雑していましたが、多くのツーリストも修学旅行生もそれより先へはいかないらしく、三つ辻から先は参詣者がぐっと減りました。
特にアジア人ツーリストが少なくなるため、西洋人の割合が多くなるのもこのあたりから。西洋人は文化的なことに興味をもっていることがよく分かります。さすがです。
新緑の季節でもあって、カエデの緑がまぶしい。
カップルで参道を歩いています。
ほほえましいですな。
ヤマトの配達の方もいらっしゃいました。
非日常な景色のなかを、日常的な制服のヤマトさんが歩いているのは不思議な光景です。
はるばるここまで荷物をもって歩いてくるのはお仕事とはいえ大変なことですが、ここは割増金があるのでしょうか? 心配になってしまいます。
稲荷山は標高233mの小さな山とはいえ、ふもとの本殿から山頂まで徒歩1時間以上の距離があります。ヤマトさんならもっと早く歩いてくるかもしれませんが、いくら早くてもそれなりの時間はかかるのではないでしょうか。
参道の途中には休憩所があります。
ヤマトさんの配達先はこういうところです。仕入れ品の運送をヤマトさんに頼んでいるのでしょうか。ほかに、佐川さんがクール便を歩いて運んでくる姿も見かけました。
鳥居には奉納した人の名前と日付が記されています。
日本語を読めない外国人は、厳粛な意味をもつマントラが記されていると思っているかもしれません。もしこれがマントラだったら….。そう考えると一層荘厳さを感じますね。
外国人の奉納者もいます。
ロシアのモスクワの方のようです。
それにしても神さまの姿が尽きることがありません。
シャクナゲが咲いていました。
伏見稲荷は弘法大師とも関係があるそうです。境内には不動明王さまが刻まれた石像も置かれていました。
「弘法大師」「弁財天」と書かれた赤いのぼりの脇にも不動明王の石像が置かれていました。明王の前では、台湾人の女性が手を合わせて般若心経を唱えていました。中国語の発音で唱えられる般若心経を聴きながら千本鳥居を後にしたのでした。なかなか荘厳な一日でしたな。
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