リゾートビーチ、サヌール海岸に集う神々
昨日はサヌール海岸でムラスティ（清めの儀式）があった。
町から海岸へ神さまをご移送する行進が通るため、交通量の多いバイパスの交差点が一時的に通行止めになる。
「サヌールのマクドナルドの交差点」といえばバリ島に来たことがある人なら「あそこか」と分かるだろう。
ぼくはマクドナルドの前で神さまのお通りを待っていた。
おお、神さまがいらした。
うえの写真の左側に写っている、キヤノンのカメラを持ってこちらに歩いて来る人は、一昨日までぼくが泊まっていたチャングーのヴィラのマネージャーさんだ。前回の記事で書いたヴィラね。
この写真を撮っていたら「有賀さんじゃないですか」と声をかけられた。
世間は狭い。It’s a small world.
声をかけられるまで気がつかなかったのだけど、この方はサヌールにお住まいなので仕事を休んで本日の儀式に参加しているのだった。「その説はお世話になりました」「どうもどうもです」などとご挨拶をしながら写真をパチリ。
こうして儀式に参加していると友人知人と久し振りに会うことがよくある。そうこうするうちに神さまのお通りだ。
清めの儀式のために神さまがお通りになるから、道路は閉鎖されるし、仕事はお休みだ。バリ島では当たり前のこと。
行進がバイパスを横切る間、バイクも車もずっと待っている。
魔女ランダも通る。
サヌール海岸に人々が座り、僧侶の祈祷を聞いている。
沖合では雨が降っているようだ。風向きからいってあの雨はこっちにやってきそうだ。
サヌールはリゾート地であるが、同時にバリ島でも有数の霊の通り道として知られている（ということを観光客は知らないかもしれない）。
ご移送された神さまは、海の彼方のペニダ島に住む神々と向き合うように海に向かって並べられる。サヌールは非常に強力な霊たちが通る海岸なので清めの儀式は真剣に行われる。
こうしてバリ人たちによって清められているから、ぼくらツーリストも楽しくバリを旅行できるのだなあ。どうもありがとうございます。
ぼくも真剣に写真をパチリ。