ケチャダンスをウブドで見るなら、王宮の広々とした舞台が最高
昨晩は、ウブドの東隣プリアタン村の王宮で催される歌劇ケチャを見てきた。夜空に響く男たちの合唱は熱帯の夜を堪能するのにふさわしいイベントだ。
空にはスーパームーン(から2日過ぎた)月が昇っている。
インド古代叙事詩ラーマーヤナを歌劇にしたケチャは、燈明の明かりのなか、ラーマ王子とシータ王女の愛の物語が展開する。
光と影のコントラストが美しい。プリアタン村のケチャは130人ほどの男たちが円陣に座り、中央でラーマ王子とシータ王女たちが舞うのだが、シータはえりすぐられた美人が踊るから燈明に照らしされその顔はことのほか妖艶でフォトジェニックだ。
レンズを向けると踊り手はこっちをみてくれる。キメ写真で目線がもらえると嬉しいね。
ところで、この男たちの中にぼくがウブド取材中の運転手をしてくれているニョマンがいるんだけど、どこにいるのかな。
お、いたいた。
燈明の左側で座っているのがニョマン。
プリアタン村のケチャはプリアタン村のバンジャール トゥンガ(プリアタン中央町内会)に所属する男たちが踊る。バンジャールは結婚した男女が加わる町内会のような組織で、バリ島ではこれに属してはじめて一人前と認められるのだ。
ニョマンはぼくを車で王宮に連れてきて、そのまま裏へ回ってTシャツを脱ぎ、皆と一緒に踊り始めたのだった。
ケチャが演じられるのは45分ほど。バリ島にきたなら、短い時間に壮大な物語を盛り込んだケチャを見るといいよ。プリアタン村の王宮はウブド王宮の本家でこっちのほうが格が上なんだけどそれはあまり知られていない。
ラーマ王子とシータ妃、魔王ラワナなどの主演のひとたち。
終了後にニョマンがケチャの決めポーズをとってくれた。
今日のレンズはマイクロフォーサーズのズイコー45mm/1.8 とパナライカ 25mm/1.4 で撮影した。
ケチャは照明が少なく会場が暗いから、明るい単焦点レンズでないととても撮れない。感度ISO1600〜2000でシャッタースピード1/30ぐらいという厳しい条件だったけど使える写真はバッチリ撮れた。
今日も楽しく一日を終えられた。
このあとはニョマンの運転でホテルに戻って本日の撮影は終了。
プリアタン王宮のケチャは毎週木曜日の夜7時半開始。上演時間45分。料金10万ルピア。プリアタン王宮を現地の人は「プリアグン」と呼んでいる。
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