今夜はバリ島で楽しく過ごしているはずなのに、なぜか上海にいる話

バリ島

東京の自宅からバリ島へ直行便でいくなら、玄関を出てから太平洋上空を飛んでビーチサイドのホテルにチェックインするまで、約12時間の旅だ。しかし、今回は何時間かかるのか見当もつかない。

バリ行き直行便が満席だったので、適当な経由便を探して中国東方航空の上海経由便に乗ることにしたのが迷走の原因だ。

成田で出発が遅れ、乗り継ぎできるか心配する

中国東方航空の成田発上海行きは、搭乗も離陸も定刻を1時間半も過ぎていた。

飛行機が遅れるのはよくあることなので焦ることはないが、これだけ送れると乗り継ぎ便に間に合うかが微妙に心配だ。万一乗り遅れても、次の便に空席があればそれをあてがわれることだろうが、そうするとバリ島到着が一日遅れるかも。

東京から上海までずっと雲の上を飛びながら、そんなことを考えていたが杞憂だった。乗り継ぎ便に間に合ったからではなく、乗り継ぎ便も遅れたからだ。それも大幅に。

一瞬だけ中国に入国することに

上海空港に到着してトランスファーデスクの横を通ったら、服務員に呼び止められた。「あなたのフライトは遅れています。いつ飛ぶか分かりません。ホテルを用意するので入国手続きをしてください」といわれてしまった。

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指示されたとおりにイミグレで入国手続きを済ませた。

が、その先に案内人がいるわけでもない。ここは中国だからね。黙っていたらほっておかれているだけだ。航空会社の係員を見つけては事情を説明しこれからどうしたらいいかを訊いて、「あっちへ」と言われるままに空港内を進んでいくうちに、出国フロアに来て出国手続きをしてしまった。

わずか30分ほどの中国滞在だった。いったいどうなってんの。空港内を移動しただけだし、何度も行列に並んで疲れたなあ。

LCD表示の案内表示を見たら、上海空港を18時に出発する予定の乗り継ぎ便が深夜2時発に変更されているのをみてなお疲れた。結局ホテルのアレンジはないようだ。

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それにしても遅延が多いスケジュール表だ。
仕方がないのでラウンジに入って休むことにした。

実は乗り遅れたらしいと顔面蒼白

ラウンジでは果物を食べながらしばらくのんびりした。 20時をだいぶすぎたところで服務員の娘に乗り継ぎ便の出発時刻を電話で航空会社に確認してもらったら、なんと!電話のむこうのヒトは「その便はもう出発したよ」とのたまうではないか!

あわてて搭乗ゲートに走っていったら、当然のことながらすでにゲートはクローズして周囲には誰もいない。女性服務員がぽつんと一人でスマホをいじっている

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そこへ西洋人の夫婦が来て「出発は深夜2時の予定ではなかったのか」と女性服務員を問い詰めていた。この様子では、もしかしたら中国語だけで出発案内がされたのかもしれないね。

服務員は「飛行機はすでに出発しました」「しかし、また空港に戻ってきて今は乗客と共に駐機場で待機しています。出発がいつになるかは分かりません」と答えている。

やはり搭乗しそこなったのだ。ショック。が、幸か不幸かその飛行機はいまも上海空港にいる。

ぼくが彼女に、どうして出発が遅れているのですかと訊いたら「バリ島の空港がクローズしているため仕方がなく」「上海側の問題ではありません」との返事だった。

この服務員は親切な女性だった。彼女のひかえめな笑顔のおかげで窮地に冷静に対応できた。

しかし、ネットでバリ島のデンパサール空港の発着情報を確認したらどの便もオンタイムで離発着していた。バリ島には問題がないようだ。いったいどうなっているのだ、中国よ。

深夜のホテルにチェックイン

何がどうなっているのかわからないまま、夜23時を過ぎたころに、中国東方航空がホテルをアレンジしてくれると中国語だけで発表があった。ぼくら乗客は、案内人もろくにいないままイミグレをまた通過して入国し、空港からバスで20分ほど離れたホテルにつれてこられた。

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こうして、今夜はバリ島のスミニャックで過ごしているはずが、上海郊外で過ごすハメになった。

ろくに案内もない上海のはずれで、この先ぼくはどうなるのだろう?

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Posted by ariga masahiro