Mac OS のアップデートで起きた不具合に振りまわされた一日
9月中旬、新しいMac OS Sierraのダウンロードが開始される直前に、ぼくはOS X 10.10 YosemiteからOS X 10.11 El Capitanにアップデートした。ぼくは、OSは安定性を重視しているから不具合をクリアしきったタイミングでアップデートするようにしているのだ。
というか、Yosemiteでなんにも困っていなかったし、El Capitanにアップデートしたいワケでもなかった。 そこをあえてしたのは1コとばしてSierraに2段階特進アップデートするのもなんなので仕方がなかったという消極的な理由。これはMacユーザーの宿命みたいなものだけどあんまり嬉しくない。
Mac OSはよく知られているとおりにアップデート作業は大変簡単で、上書きなら1時間半ほどでメジャーアップデートが完了するから、まあいいけどさ。
外付けキーボードが反応しない
しかしこのメジャーアップデートによって不具合が発生した。
アップル ワイヤレスキーボードの76あるキーのうち、Tab、Caps、Delete、スペースバー、下向きスクロールキーの5つのキーが反応しなくなった。
スペースバーが無反応なのは痛い。ただしMacBookPro Retina本体のキーは問題なく反応するから、作業自体は滞りなくできる。
よくわからないがOSの不具合ではないだろうか。ググったところ同様の症状がアップル コミュニティでも1件だけ報告されていたが解決していなかった。原因もYosemiteからEl Capitanにアップデートで同じ。英語でも検索したが、やはり1件しかみあたらなかった。
あらゆる対策をとってみた
これまでにとった対策を列挙すると
1)Macの再起動
2)SMC (システム管理コントローラ) をリセットする
3)NVRAM をリセット
4)テスト用アカウントを作成してログイン
5)セーフブート
6)Mac OS Sierraにアップデート
7)TimeMachineからEl Capitanに復元する
8)インターネットリカバリで向上出荷状態のYosemiteに戻す。
いずれも効果がなかった。
Mac OS Sierraにアップデートしても効果がない。それどころか、なんと、これまでワイヤレスキーボードが正常に使えていたOS X Yosemiteに戻しても不具合が解決しなかった。
深みにはまってしまったようだ。
Appleのサポートに電話
ここに至ってようやくAppleのサポートに電話した。昨日のことだ。
サポート係は「考えられる対策はすべて行っていますね」といってハードの障害の可能性を指摘した。
記録を調べたところ、このMacBook Pro Retina 13″を購入したのは昨年10月6日だった。「メーカー保証が明日切れるので、明日中にアップルストアに持ち込むか、郵送してください!」「診断によっては新品交換いたします」とのことだったので、Macとキーボードをリュックに入れてJR立川駅近くのクイックガレージへすっとんでいった。
クイックガレージにくるほとんどの客はiPhoneユーザーで、しかも受付は予約でほぼ一杯だった。しかしMacはiPhoneとは別枠。あまり待たずに応対してもらえた。
なんでもiPhoneとMacの客の比率は10:1以上もあるそうだ。アップルの社名から”コンピュータ”の字が消えるわけだ。
結局キーボードを新品交換することに
係員が調べたところMacBookPro本体には異常がなく、問題があったのはワイヤレスキーボードの方だった。クイックガレージに設置されたMacと接続したところやはり5つのキーが反応しないからだ。
「偶然、OSアップデートのタイミングでキーボードが故障したのでしょう」
という係員の診断をぼくはまったく納得しなかった。
といって世界でもまれにしか発生しないこの不具合をOSのアップデートに起因するものだと証明するのは無理ゲーだからここは引き下がるしかない。と簡単に決められたのは係員が「キーボードの保証書があれば新品と交換いたします」と続けたため。保証が切れていたらぼくもキレるところだった。
というワケで、合点はいかないが一件落着しそうだ。
いま、保証書をとりに一旦帰宅したしたところ。
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