D800のRAWを現像
2日前にD800が発売された。早速いくつかのRAW展開ソフトが対応したので、先週撮影したRAWファイルを現像してみた。
前回と同様に、露出を+0.4、オートホワイトバランスに設定して、サイズを縮小した以外は何もいじっていない。
ニコン純正ソフト。前回と同様、スタンダードで現像した。3種のソフトのうちでは最も目で見たのに近い仕上がりだ。WBの性能も優れている。より自然な描写が欲しければピクチャーコントロールはニュートラルを選ぶとよいが、画像エンジンがEXPEED3になってスタンダードでも色のつながりがよくなり不自然さを感じなくなった。今後はスタンダードでイケルかも。
ヌメッとした質感描写が特徴のシルキーピックス。スタンダード現像のデフォルトではコントラストが高い仕上がりであることがこのサイズに縮小してもよく分かる。しかし黒い部分に重みがなくメリハリがない。暗部のトーンをできるだけ見せようとしているのだろうか。風景写真を撮る人に人気のソフトらしい描写だ。
3種のソフトではこれが最も「写真らしい」仕上がり。ポジフィルムのようなパキッとした描写が好ましい。WBはMに転んでいるがGに補正すれば問題ないだろう。プロのフォトグラファーに人気のソフトだということがうなずける。Photoshop CS5 Camera Rawは現時点で未対応なのでLightroom 4を使った。
Capture one 6 Proは、D800の発売日の翌日にv6.3.5にアップデートした。当然D800に対応したと思ったらそうではなかった。単に試用期間が30日間から60日間に変更されただけのアップデートで、それ以外に変更はないそうだ。だからD800のRAWを現像できなかった。
最近はRAW現像ソフトの性能向上と価格競争が激しい。ことにAdobe Lightroom 4は戦略的な価格を設定していて、仕上がりの質の高さもあって多くの写真家に導入されているようだ。クオリティは上から一番、価格は下から一番だから、人気が高いわけだと納得した。
ところでニコン純正Capture NX2は、チグハグな操作性がぼくには合わないため持っていない。仕上がりのクオリティのよさは疑いないが、操作性は下から数えて一番だ。故に現像テストをしなかったが、カメラ付属のRAW現像ソフト View NX2でも結果は同じ筈だ。
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