【グエル公園】いちばん簡単な行き方と、入場券を確実に予約する方法
バルセロナに来たら行きたい場所は、ガウディが造ったグエル公園。
10月下旬だというのに日中は暑い。 暑いけど、グエル公園に来るのは晴れた日がいい。 なぜなら、ここは市内はもちろん地中海が一望にできる眺望ポイントだから。
ここからもサグラダ ファミリアがよく見える。 右側の建設中のがそれ。左側の円錐形の建物は新名所のひとつ、アグバルタワー。それにしてもヨーロッパに低気圧が来ているというのに、地中海沿いのバルセロナはいい天気だ。 眺望を背景にしてカップルも記念撮影に余念がない。
奧は鬱蒼とした森になっている。
グエル公園の入場料は10ユーロ
グエル公園中心部は入場有料。 料金は毎年のように改定され2019年春から10ユーロ。
2013年10月までは無料だったのだから敷居がずいぶん高くなった。もっとも20世紀の頃はいつ来ても閑散としていた公園だったのに、昨今はツアー客が怒濤のように押し寄せる人気エリアだから混雑回避のためにもやむを得ないことなのでしょう。
入場料が必要なのは公園内のガウディの建築が集中する地域。 以下の地図の黄色く塗られた部分で、それ以外の地域には無料で入れる。
チケット売り場は公園の各入口に3箇所ある。
買ったチケットには入場時刻が記されていて、例えば12:00と記されていたら12:00〜12:30のあいだに入場しなければ無効になる。
10月でも当日券はほぼ売り切れで朝イチか夕方遅くしか残ってないことが多い。7〜8月のバカンスシーズンは翌日の切符すら入手できないことがあるから注意したい。
一度の時間帯に入場できる人数は400人。 中に入ればいつまででも滞在できるが、一旦有料エリアから出たらもう戻れない。
見学所要時間は、普通のツーリストは有料地域とその周辺をチラ見するだけだから1時間程度あれば満足して帰っていくようだ。ガウディの家に入館したり、丘陵の上まで登っていたり、公園を隅々までじっくり見たいなら2〜3時間はとっておきたい。
入場券のネット予約
公園入口で切符を買って、それから肝心なところに入場するまでに半日待たされるのは面倒だ。と思う人はグエル公園の公式サイトで入場券を購入しよう。 予約方法は簡単。 まず検索語park gull entranceで購入ページ(英語)へ。
- Buy ticketをクリック
- Admission Ticket(Bus Güell included)をクリック
- General ticketの人数を選んでContinueボタンをクリック
- 希望日時を選ぶ
日時を選んだらクレジットカードを片手に購入手続きはすんなりとできる。最後に個人情報を記すページがあり、自分の携帯番号(イエデンでもよい。どうせかかってこない)を入れ、住所は空欄、国名はJAPO(カタルーニャ語で日本)を選択、そしてメールアドレスを記入する(ほんとうに重要なのはこれ!)。
ぼくは、ホテルの部屋でスマホで予約した。
夕方の回を予約する人は世界時計サイトでバルセロナの日の入り時刻を確認しよう。冬期は思いのほか日没が早い。午後4時では真っ暗なグエル公園を歩く波目になるかも。 一方、夏は午後10頃まで明るいから日没の心配はないが、日中の炎天下は暑いから入場時刻はよく考えて。
スマホでQRコードを受けとる
購入後にメールが2通送られてくる。 1通にはQRコードが、もう1通に予約番号と入場日時が記されてある。 入場時に係員に見せるからすぐ表示できるようにしておこう。
なお、パソコンで予約した人はメール2通を共にプリントするか、または予約番号を控えて切符売場の有人窓口で入場券を受け取ればよい。
早朝なら入場券は不要
夏は、グエル公園は朝6時に開門する。そして有料部分の入場券係が出勤してくるのは朝8時。そのあいだは有料部分に入場券を買わなくても入れるし、そのまま8時を過ぎてもなかにいてもよい。
ただし注意したいのは、季節によってスペインの夜明けは日本と違ってとても遅いこと。10月の朝6時はまだまっくらで、7時過ぎにようやく明るくなってくる。張り切って早く行ったとしても暗くて何も見えないし、治安の面で心配だから、7時45分ぐらいに有料部分に入るように時間を調節するといいかもしれない。
10月最終日曜日から3月最終日曜日までは冬時間になり、切符係は朝8時30分に出勤してくる。しかし冬のバルセロナは朝8時でもまだ暗い。元旦の日の出時刻は切符係出勤直前8時17分だ。
日の出時刻は季節によってかなり違うから、世界時計サイトでバルセロナの日の出時刻を確認しよう。
2019年現在、修復工事中
2019年10月現在、グエル公園有料部分は工事中が多い。有料部分に入ることはできるが、工事現場っぽい雰囲気だし、下の写真のように装飾に近づいて見ることができない部分がかなりある。無理して有料部分に入らなくてもいい気がするね。工事は数年続く模様。
グエル公園への行き方・無料バス
無料シャトルバスに乗る
地下鉄L5番線Alfons X駅下車、Placa d’Alfons el Savi出口を出て振りかえるとグエル公園行きバス停があり、頻繁にシャトルバスの便がある。係員に公園有料部入場券のQRコードを読みとってもらって乗車する。事前に入場券を持ってないと乗れない。無料といっても実は入場券と一緒にバス代を支払っているということだ。
地下鉄バイカルカ駅から徒歩
地下鉄+徒歩でグエル公園へ行くつもりなら地下鉄緑L3線バイカルカ駅Vallcarcaで下車するのがオススメ。 バイカルカ駅から12分程歩いて、丘の上の門から入ることになるが、そこまで主にエスカレータが整備されているから歩く労力は意外に少ない(壊れて単なる階段と化しているのもあるけどね)。
公園に入ったら、眺望を楽しみながら無料地域をのんびりと10分程度で歩いて下れば、楽ちんに有料地域に着ける。入場指定時刻まで時間があれば、ゴルゴダの丘など園内を歩いて時間調節にもちょうどよい。
バイカルカ駅方面から入った裏口付近からの眺め。
このあたりは森の中にいる感覚だ(なお、裏口に切符売場はない)。
レセップス駅からグエル公園へ徒歩コース
もっともオーソドックスな行き方が地下鉄レセップス駅から徒歩。夏の日中は暑い。
ローカルバスでグエル公園へ
カタルーニャ広場から路線バス24番
路線バスなら、カタルーニャ広場やグラシア通りから24番バスに乗ってグエル公園東口に直行する行き方がもっとも簡単。始発のカタルーニャ広場から所要約30分、バス停 Ramiro de Maeztu – C N Catalunya(バス停番号1223)を下車後進行方向へ徒歩1分。
05:25 – 05:55 – 06:25 – 06:51
De 07:00 a 09:00: cada 10 minutos
De 09:00 a 19:00: cada 7 minutos
De 19:00 a 21:00: cada 8 minutos
21:07 – 21:17 – 21:31 – 21:45 – 21:59 – 22:13 – 22:27 – 22:41 – 22:55
土曜日Sábados
06:40 – 07:10 – 07:35 – 08:00 – 08:25 – 08:45
De 09:00 a 21:00: cada 8 minutos
21:02 – 21:11 – 21:20 – 21:30 – 21:40 – 21:55 – 22:10 – 22:25
日祝Festivos
07:40 – 08:30
De 09:00 a 21:00: cada 10 minutos
21:10 – 21:23 – 21:36 – 21:49 – 22:04 – 22:19 – 22:37 – 22:55
24番バスはレセップス駅はじめ複数の地下鉄駅を経由するからそこからも乗れる。
いずれの駅で地下鉄からバスに乗り換えても、T10(10回券)なら、1時間30分の間は乗換自由だから1回分で行くことができる。
タクシーならもっと楽に行ける
サグラダファミリアからグエル公園へタクシーで行く場合、日中の渋滞がない時間帯なら所要14分、料金8ユーロくらい。週末は12ユーロくらい。3人以上いるならタクシーを利用してもよいだろう。走行距離は2.9km。
サグラダファミリアとセットで行く
サグラダファミリアとグエル公園の距離は2.2km。散歩がてら歩いても行ける。
注意したいのはバルセロナの地形。グエル公園からサグラダファミリアへはゆるやかな下り坂になるが、その逆、サグラダファミリアからグエル公園へはゆるやかな登り坂になること。
したがって、グエル公園 カルメル自動車道口からサグラダファミリア 栄光の門へは徒歩25分少々で歩けるが、サグラダファミリアからグエル公園へは35分程かかる。信号とのタイミングによってもう5分程度余分にかかる。それから秋ならこの所要時間で行けるが、夏の炎天下はかなり暑いから気をつけよう。
絶景カルメル要塞とセットで行く
バルセロナ最高の絶景地カルメル要塞とあわせて行くこともできる。
グエル公園→カルメル要塞→サンパウ病院→サグラダファミリアという徒歩コースもいいね。カルメル要塞からは下る一方だから楽しくウォーキングできる。またはその逆コース、サグラダファミリアからグエル公園へ歩いて行く方法も、じわじわと眺望がよくなる人気ルートだよ。